――山本は厳しい方なのかなって思ったのですが、役作りはどんなふうにされましたか?
大谷:仲村さん演じる樫村とは立場が違って、ドラマには描かれていませんが、山本を信じて投資してくれている人たちがいて、背負っているものがいくつもあるので、どうしても口調も厳しかったり。スマートでクールな方なのかなと思っていたんですけど、怒ったら大阪弁が入ったり(笑)。
監督からは「人間っぽいところも見えるやつだから、喜怒哀楽を分かりやすくやっていきましょう」と言われて。樫村にわめいたりして、もしかしたらクールなのは1話だけかもしれないですね(笑)。
――主題歌の歌詞がとてもきれいでしたが、どんな思いで作られましたか?
村松:樫村が一緒に頑張ってきた同期・宮内(椎名桔平)を信じたい気持ちや、妻・明子(長谷川京子)への思いなどをイメージして作りました。ただ、企業戦士みたいな部分も描かなければならないので、劇伴音楽はちょっとアクティブな感じに仕上げました。
いろいろな人間関係があって、人を信じられなくなってしまう人たちがいる中で、主題歌でみんなを救ってあげたいっていう思いがあって。仲間を信じるという気持ちを最後に感じ取ってもらえたらと思って。崖っぷちで翻弄(ほんろう)されていくドラマなので、少しでも音楽で癒やせたらなって思いました。
――監督やプロデューサーからはどんなリクエストがありましたか?
村松:「村松さんの世界観でみんなを救ってほしい」って言われて。数回打ち合わせをした上で、撮影現場にも行って、空気感や世界観を感じ取って作りました。険しいミーティングをしているシーンだったので、そこで感じたものも取り入れたりしました。
――大谷さんは、主題歌を聞かれていかがでしたか?
大谷:撮影現場は無音でやっているのですが、OAを見て音楽があることで僕も癒やされたし、改めて「良かったな」って。ドラマに合った音楽を作り上げてくださったなと思いました。
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