――撮影現場はどんな感じでしたか?
大谷:監督が僕らに委ねてくださる方で、本当に違うなという部分は指示をしてくださっていたと思うのですが、NGもほとんどなく早いペースで撮っていました。今までの撮影現場で一番和やかでしたね(笑)。
皆さんとは、健康の話とかスポーツの話とか、たわいないことで盛り上がったりしていました。
――演じる中で難しいなって思った部分はどんなところですか?
大谷:山本はエリート的なポジションでもあるので、どうしてもスマートにやりがちなのですが、あの役をスマートにクールにやってしまうと、キャストの中で漏れてしまうかなと思って。社長というポジションを守りながらも、どこか人間味があって、隙のある完璧じゃない人で。僕が出てきたら、「うるさいやつが出てきた」と思われないように、彼は彼で必死に自分の役割を全うできるよう、愛くるしいような感じも出さなきゃなと思ってやっていました。あと、樫村や宮内と比べて若さが出ないように気を付けました。
――仲村トオルさんの印象をお聞かせください。
大谷:撮影現場では、樫村と山本は分かりやすい関係性でもあったので、細かくどうこうというよりは、お互いやりたいようにやっていました。でもトオルさんは、とにかくかっこ良くて、男として筋が通った方で、2人のシーンが多くて役得だなと思いました。
自分のシーンがなくても撮影現場を離れないし、でも入り過ぎない。現場でのたたずまいとか、本当に勉強になりました。
村松:オーラが半端なかったです! 撮影現場でお会いした時、僕にも気さくに話してくださって。人間性もすばらしいし、憧れですね。仲村さんのような方を目指したいなって思いました。
大谷:イメージはクールな感じですけど、結構おしゃべりな方ですよね(笑)。みんなと和気あいあいとされていて、話しやすかったです。
――今作は“再生”がテーマですが、やり直したいってことってありますか?
村松:大学卒業後、海外に留学しようと思っていたんですけど、仕事に没頭してしまって。最近、海外の作品とかにも携わらせていただくことがあって、日常会話はできるんですけど、もっと語学を勉強しておけば良かったなって思います。だから大谷さん尊敬します!
大谷:僕は12年、韓国にいたんですけど、もっと別のところにも行っておけばよかったなと思っていて。韓国は居心地が良かったんですけど、僕にとって韓国はもう海外じゃなかったんですよね。もっと動いておけばよかったなと思いました。
――最後にドラマの魅力をお聞かせください。
大谷:フランチャイズの説明とか、そういった世界に詳しくない方にもスッと入って勉強にもなりますし、夏にピッタリな熱い、明日へのエネルギー、活力になるドラマです。ぜひ見ていただいて、皆さんが元気になってくれたらなと思っています!
村松:仕事をする中で壁にぶつかることもあると思いますが、「ポリシーを持つ大切さや仕事をすることとは?」ということを問いただしてくれると思います。骨太な社会派ドラマで、登場人物も男ばっかりですが、皆さんに元気を与える作品だと思います!