<半分、青い。>松雪泰子&原田知世が演じる“母の友情”に視聴者“涙”「ホロッときた」
晴と和子が積み重ねた「37年間の絆」
晴と和子の関係のはじまりは、鈴愛と律が誕生した37年前の7月7日だ。
それまで、楡野食堂(現・つくし食堂)で忙しく働く晴と、「皇太子殿下の写真も撮ったことがある」(第3回より)という萩尾写真館の奥でピアノを弾く和子には接点がなかった。同じ日に出産をし、鈴愛と律が兄弟のように育つ中で、晴と和子の友情も同じように育っていった。
和子がモノマネを披露する相手も、いつも晴だった。鈴愛と律が9歳になった第7回(4月9日放送)ではマグマ大使ゴアのモノマネを披露するなど、2人の距離もぐっと縮まっていた。
この回で鈴愛から間接的に、律の将来の夢はノーベル賞を取ることだと聞いた和子。晴に「あの子(律)にそんな子どもらしいところがあるなんて知らなくて、うれしくて」「律は、鈴愛ちゃんのおかげで、夢を語る相手を持ったと思っています。ありがとう」と打ち明けた。
第115回でも話題に上った「鈴愛の家出騒動」は第9回(4月11日放送)で描かれた。このとき、晴とケンカして家出してきた鈴愛に、和子は「晴さんは、命がけで鈴愛ちゃんを産んだよ」「お母さんは、鈴愛ちゃんのことが大好きよ」と語った。和子は、同じ母親の立場から晴の思いを代弁するまでになっていた。
「空の巣症候群」の描写も
鈴愛と律が高校生になった第28回(5月3日放送)では、晴に“金八先生”のモノマネを披露。和子は続けて「鈴愛ちゃんには鈴愛ちゃんの人生があって、律には律の人生があって。私たちはさ、子どもがSOSを出したときしか、もう立ち入っちゃいけないんかなって。だってもうあの子ら、大人になってまった」と話し、晴と悲しみを分け合った。
そして時は流れ、鈴愛の漫画家修業、律のキャンパスライフが始まったばかりの第39回(5月16日放送)では和子が“空(カラ)の巣症候群”に。晴に「夕方になると、泣けてくるんや。子どもってすごいね。18年も一緒にいて、ポンといなくなるね」「親は子どもに、永遠の片思いやね」と、美しい詩を朗読するように胸の内を明かしている。