「高崎グラフィティ。」“まんま高校生”のノリで“青春”の感動作に
群馬の高崎市を舞台に、未来への夢と不安を抱えて生きる、5人の男女の若者の姿を描いた映画「高崎グラフィティ。」(全国順次公開中)。
高校を卒業したばかりの幼なじみ・美紀(佐藤玲)、優斗(萩原利久)、寛子(岡野真也)、直樹(中島広稀)、康太(三河悠冴)を演じた5人の座談会を緊急開催。劇中同様に仲が良い5人に、それぞれの役どころやみんなで濃密な時間を過ごしたという“高崎ロケ”の思い出など語ってもらいました。
――まずは、自分が演じたキャラクターの印象からお願いします。
佐藤:美紀は、対人関係が上手くない子。自分のやりたいことを頑張るっていうことしか頭にない。高校時代も、あまり楽しい時間を過ごしていなかったのかもしれないですね。でも、物語が進むにつれて、美紀の明るさが少しずつ出てきたのかなと思っています。
萩原:優斗は、一番高校生らしいのかなって思いました。言いたいことを言えずに、自分の中で溜め込んでしまう。考えていることも意外と子供っぽいし(笑)。個人的には制服を着ているシーンが好きです。
岡野:寛子は、何事にも真正面からぶつかることができる女の子。女子の輪の中にいてどっちつかずの美紀に対しても、女の子のグループの方にも気を遣うし、彼氏ともしっかりと向き合う勇気を持っている。高崎にしかいられないと思っているけど、そんな毎日の中で自分らしく過ごそうと努力しているところは好きですね。私とは正反対。監督からも「寛子の役は岡野に合うとかではなくて、岡野がやったら面白いかなと思って選んだ」って言われて(笑)。自分とは全然違うからこそ、客観的に見ながら演じようかなと思いました。
中島:直樹は、陽気な性格で凄く優しい。どんなときも相手を気遣ったり、人の目を気にしながらしゃべっているタイプ。
三河:康太は決していじめられているわけではないんですけど、みんなからイジられるというか…、そういう人ってクラスにいますよね?
中島:いるね(笑)。
三河:意外と人のことを気にするというか、優斗や直樹に対してもそうだし、この辺(女性陣のこと)も…。
佐藤:この辺?(笑)
三河:いや、そういうことじゃなくて(笑)、佐藤さんや岡野さんとかにも、あ、違う、美紀や寛子とかにも優しかったりして。
萩原:ホント、優しいよね。
三河:そういう情みたいなものを持っているところが好きです。
映画「高崎グラフィティ。」
全国順次公開
配給=エレファントハウス
監督=川島直人/出演=佐藤玲、萩原利久、岡野真也、中島広稀、三河悠冴ほか
映画のノベライズ本が発売中
「高崎グラフィティ。」著/古宮九時 イラスト/とろっち
KADOKAWA(メディアワークス文庫)659円