萩尾写真館の奥で、ピアノを弾いたりケーキを焼いたり。優雅な一面を持ちながら、出産の直前まで海外ミステリー小説を読みふけって「胎教に悪いかね」とおどけたり、「金八先生」のモノマネをしたりとお茶目な顔も。そんな和子さんは、脚本を担当した北川悦吏子氏いわく“マイペースで地上から数センチ浮いているような人”。原田をよく知る北川氏が、原田に“あて書き”したキャラクターだという。
おっとりしている一方で、“語りたがり”な一面も。第9回(4月11日放送)では、家出してきた9歳の鈴愛(矢崎由紗)に「晴さん、命かけて鈴愛ちゃんを産んだよ」「鈴愛ちゃん、お母さん鈴愛ちゃんのことがだーい好きよ」と熱弁をふるい、律(高村佳偉人)から「気をつけないと、母ちゃんのいい話は長い」と評されている。
「私、たまに先生みたいな言い方するでしょ。律によく言われる。『ほーら、これから、いい話するぞ』って感じ、あるんやと。鼻につくって。説教くさいって。でき損ないの金八先生みたい…(金八先生のモノマネで)このバカチンが」(第12回で放送)と発言するあたり、本人もそんな性格を自覚していたらしい。そんな語りたがりな素顔が良いほうに働き、岐阜犬の人気に結びついた。
和子は、とても強い女性だ。第12回(4月14日放送)では、鈴愛の左耳が失聴しショックを受ける晴(松雪泰子)を「晴さん。しっかりして。笑顔でよ。お母さん泣いたら、子どもは元気でおれん」「病気を、起きてしまったことを悔やんだり憎んだりしても、何の解決にもならんと思う。受け入れて、それと一緒に生きるんやと思う。本人も、親も家族も。だってひとりやないよ。うーちゃんもご家族も、あたしもおるし、律もおるし。がんばろ」と、力強く励ました。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)