まこと・富永美樹夫妻が移住で人生を変えてくれた静岡・戸田に恩返し
富永美樹コメント
――3年で変わったところは?
3年前、初めて戸田に来たときは「ここは何もないところでしょ?」「どうして戸田に来たの?」と地元の皆さんに心配されました。でも3年の間、月に1~2回でも通い続ける私たちを見て、戸田の人たちも“この夫婦は本当に戸田が好きなんだな”と分かってくれるようになりました。今は、来るたびに「おかえり」と迎えてもらって、戸田の一員として認めてもらえたような気がします。
また、夫は戸田に来て、ものすごく友人が増えました。もう東京にいたときの“まこさん”とは、別人のよう。あんなに人見知りだったのに、戸田では自分から友だちを作ろうとして動くし、「戸田のことは、“まこっちゃん”に聞け」と戸田の人が言うぐらい、戸田のよいところをたくさん知っています。
結婚して20年になりますが、夫がこんなにも大きな声で友人たちと笑うのを見たことがなかったので、戸田の皆さんが夫の秘めていた一面を引き出してくれたのかなと思います。夫は戸田に来ると、世の中のしがらみを忘れ、ひとりの人間として人生を楽しんでいるように見えます。
――戸田の町は夫婦にとってどんな存在?
私たち夫婦の人生を変えてくれた場所かな。戸田と出合っていなかったら、今頃どんなふうに二人で生きていたのかなと思うほどです。ここにはワイワイ語りあえる友だちも多いし、ごはんを食べさせてくれる友だちの奥さんもいるから、私が仕事で東京を離れられなくても、「一人で行っておいでよ」と快く夫を送り出せる。そんな場所ができて、妻としてはありがたい限りです。
――戸田の良いところは?
目の前の海や山で取れたもの、この土地の土からできたものを取って、すぐ食べる…。そういう太古の昔から人間が実践してきた生活があるところですね。それこそが、人間らしい暮らしなのではないかと、すごく考えさせられました。
――今回の密着で視聴者の皆さんにどんなことを感じてほしい?
この3年、夫がどんどん明るくなっていくのを目の当たりにして、“人間を変えるのは人間なんだ”と強く感じました。戸田の人たちが夫を少しずつ変えてくれたし、逆に私たちが通い続けることによって、戸田の人たちも“自分たちの町もよいところなんだ”と自信を持ってくれたのではないかな。
3年間という決して短くない期間の中で築き上げた町の人たちとの絆を、画面の端々から感じ取ってもらえるとうれしいですね。
また、私自身、都会にいるときはその暮らしが全てだと思っていたのに、戸田に来て“そうじゃない人生があった”と、40代半ばにして気付かされました。そして、その暮らしが意外と自分に合っていたという“発見”も…。そんなふうに“生き方は一つじゃない”ということが伝わるといいですね!
文=青木孝司
毎週日曜夜6:30-6:57
テレビ朝日系にて放送
出演=まこと、富永美樹
ナレーター=小倉久寛、島本真衣(テレビ朝日アナウンサー)
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