山田孝之&菅田将暉「dele」際立つ“映像美”のウラガワ『映画っぽさは目指していない』
話題になった6話のウラガワ
第6話の脚本を手掛けたのは、「BORDER」シリーズでも知られる金城氏。
純子の自殺の原因は、いじめではなかった。純子と親友・優菜の間に生じたかすかな亀裂に、“獏”と名乗る悪意ある男がデジタルを使って忍び込み、純子の心を蝕んでいったのだった。
SNSを入り口に、男は純子に「この世界は汚い」という思い込みを植え付けた。汚れることを恐れた純子はやがて、「綺麗なまま死にたい」という思いに打ち勝つことができなかった――。
視聴者に結末を想像させる“余韻”が印象的な「dele」だが、デジタルの匿名性がはらむ危険を描いた第6話はやや変則なストーリーだった。祐太郎のアクションや、圭司が車いすを使って“獏”を懲らしめるシーンもあり、金城カラーが楽しめる回に仕上がった。
また、圭司と祐太郎の持つ正義感が前面に現れた回でもあった。常廣監督は「圭司と祐太郎は基本的に人間を信じている人たち。それがすごく出ている回だった」と振り返る。
「“何か”があるからここまでやる」
第5話では、祐太郎が妹を亡くした過去が明らかになった。そして圭司にも、ふたをしておきたい過去があるらしい。これまでは祐太郎の熱意に引っ張られるように事件に関わることが多かった圭司だが、今回は優菜のスマホのデータを調べるなど、どこか積極的に謎に取り組んでいる。
「若い女の子がいじめで死んだんじゃないか、と聞いたとき、祐太郎の脳裏には当然、自分の妹への思いがある。そして圭司にも…。結局、“何か”があるから2人はここまでやるんだ、そういう流れを作りながら、最終回に向けて物語は進んでいきます」と常廣監督は語る。
第6話の放送終了後、圭司役の山田孝之は自身の公式Twitterでこうつぶやいた。
「夏休みも終わり新たな日々が始まりますね。不安だよな。俺も明日からミュージカルの本番が始まるから不安。不慣れな事をやれば下手くそだから酷評もある。でも楽しんでくれる人もいる。自分を求めてくれる人は必ずいる。人がいること、人がやる事には意味がある。だから俺もいる。だからあなたも必要。」
デジタルのウラガワにアナログがあるからこそ、届く思いがある。しかし、届けたいメッセージには表もウラもないのである。
毎週金曜夜11:15-0:15
テレビ朝日系で放送
※一部地域では放送時間が異なる
【公式HP】http://dele.life/
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