第7話のラストには、現場でちょっとした変更が加えられたという。
オンエアされたエンディングはこうだ。街の人々の汚い部分を知った祐太郎は「言っていい?…すっげぇ気持ち悪い」と吐き捨て事務所を出ていく。エレベーターに乗り込み、自分と妹、両親が写った家族写真を見て――ドアが閉まる。
常廣監督は明かす。「実は、脚本ではこのとき祐太郎はある一言を言っていたのですが、山田プロデューサーと相談して、これを言うのはやめよう、言わずにただ黙って写真を見て、エレベーターのドアがバンと閉まる、というラストにしようということにしました」
カットされたセリフは、ドラマの核心に関わるものだった。最終話では、言われなかったその“言葉の続き”を1時間かけて描いていく。
山田Pは7話を「最終話に向けてこの2人が動き出す大きな“ジャンプボード”」と表現する。14日に放送される最終話では、祐太郎と圭司の過去も明らかになっていく。
“消すこと”と“暴くこと”はウラ返しの関係にある。正反対の思いを持つ圭司と祐太郎、2人とっての結論は、果たしてどんな形で訪れるのだろうか。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)