高橋英樹、“最強コンビ”の高田純次に「非常に真面目」

9月16日(日)夜9時より、高橋英樹主演の人気シリーズ第69弾「西村京太郎トラベルミステリー69 金沢～東京・殺人ルート 2時間33分の罠」(テレビ朝日系)を放送。

「西村京太郎トラベルミステリー」シリーズで約28年間、主人公・十津川警部を演じてきた高橋が、作品の魅力や撮影秘話を語った。

最新作は、高田純次演じる亀井刑事が北陸新幹線の車内で誘拐犯に間違えられた挙げ句、殺人事件に巻き込まれるというストーリー。石川・金沢を舞台に、十津川＆亀井の“最強コンビ”が、憎しみの連鎖が生んだ事件の真相に迫る。

高橋は「やはり西村京太郎先生の原作が素晴らしい！　人間の本質を深く描いていますし、日本人が愛してやまない鉄道や名所の魅力をうまく取り入れて、その街で生きる人間たちの悲哀を表現しています。まさに鉄道ミステリー作品の原点ともいえるシリーズですよね」と原作へのリスペクトを込めて分析。

シリーズスタート当初は三橋達也が十津川警部を演じ、2000年の第34作から登板している高橋は「三橋さんが築いてきたイメージを壊さないよう、自分なりに新しい十津川像を作ろうと最初は苦心しました。でも、それはとてもやりがいのある仕事でしたね」とバトンを受け継いだ当時の思いを打ち明けた。

1990年～91年、テレビ朝日系で放送されていた「火曜ミステリー劇場」でも十津川を演じており、合計すると約28年にわたって同じ役を務め続けたことについて「これだけ長く演じているキャラクターは、他にはないですね。長年演じてきただけあって、どこに行っても“十津川警部”と声をかけられます。

僕はよく『100％犯人を捕まえる十津川です』とあいさつするのですが、そうすると皆さんドッと笑ってくださいます。十津川警部なら必ず犯人を捕まえてくれる、そういった十津川が内包している“安心感”のようなものを一番大切にしてきました」と役柄への思いを語った。

また、金沢での撮影について、歴史ある街が好きな高橋は「行くところすべてすてきな場所ばかりで、写真を撮りまくりました」と笑顔。

亀井刑事を演じる高田については「純ちゃんという人間は、非常に真面目。皆さんが感じるちゃらんぽらんな部分というのは、私に言わせると『演じているのかな』と思うところがあります。芝居に関しては、とにかくすごく真面目な人なんですよ！」と意外な一面を暴露した。

最後に今作の物語については「今回は“亀さん”が事件に巻き込まれ、彼自身が苦悩しながら捜査に当たるストーリーなので、それを支え、事件解決に向かって協力し合っていく、十津川との“絆”を描いたシーンが増えています。

2人の信頼感や仲のよさを、柔らかく、そしてちょっぴり面白おかしく表現していますので、そこも見どころです」とアピールした。