亀井刑事(高田)は、かつて十津川警部(高橋)と共に逮捕した強盗犯・高村守(久保酎吉)の墓参りのため、1年ぶりに金沢を訪れた。
事件が起きた10年前、根は善良だった高村は、誘われて強盗に加担した自らの罪を悔い、素直に自白した。しかし、亀井らの取り調べ中に心臓発作を起こし、金沢で暮らすひとり娘・園子(財前直見)の幸せを祈りながら息を引き取ったのだ。
以来、仕事の合間を縫って毎年、金沢まで墓参りに訪れている亀井は、現在、旅館の仲居として働く園子と共に墓前に手を合わせた。
園子が手配してくれた切符を使い、金沢駅から帰りの北陸新幹線に乗り込んだ亀井は、発車直前、若い女性に声をかけられる。間違えてチケットを購入し、恋人と席が離れ離れになってしまったと言い、自分の座席と交換してくれという彼女の頼みに亀井は快く応じ、図らずも最上級車両”グランクラス”に乗って帰京することになった。
だが、東京駅で降りる直前、長野駅から乗り込んだ隣席の男が突然、都内の公園の名を告げながらアタッシェケースを亀井に押し付け、逃げていったのだ。中にはなんと3000万円の現金が入っており、亀井は困惑。十津川に連絡を入れつつ、男が告げた公園に向かうと、彼は背中を刺されて殺害されていた…!
まもなく刺殺された男は、建設会社の専務・中山正昭(貴山侑哉)と判明。その日、中山のもとに不倫相手のホステス・三木夕子(澁澤真美)を誘拐したという電話が入り、北陸新幹線に乗り込むよう指示を受けたらしい。中山は「隣席の男に身代金を渡せ」という犯人からの指令どおり、亀井にアタッシェケースを押し付けたようだった。
誰が何のために、亀井を誘拐犯の一味に仕立て上げたのか!? チケットの交換を申し入れてきた謎の女が関わっていることは間違いない。調べた結果、彼女は金沢在住のプログラマー・白石雅美(黒川智花)と分かり、十津川警部と亀井は共に金沢に向かうが…!?
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