4組のコラボ・コーナーが終わると、再び安室のソロ。「Do It For Love」ではファイナルツアーの演出を彷彿させる文字で「I ♥ MUSIC」の文字が浮かび上がり、観客から地鳴りのような熱い歓声が巻き起こる。そして最後はファイナルツアーのラスト曲でもあった「How do you feel now?」。これまでのライブ・ヒストリーをたどる映像をバックに歌うと、涙を拭う観客たちの姿があちこちで見られた。
最後のパフォーマンスを終えた安室は、右腕を大きく振りながら「ありがとうございます!」と集まったファンに深々とお礼。続いて、この日参加したアーティストを呼び込み「素晴らしいアーティストに大きな拍手をお願いします!今日この会場に来て頂いた皆様、本当にありがとうございました!」と話し、ステージを降りた。
平成という時代を駆け抜けた安室奈美恵、最後のステージはこうして終わった。終演のアナウンスが響くなか、「奈美恵コール」が鳴り止まず、観客が座席を離れない時間が続いていた。
翌日の9月16日には沖縄コンベンションセンター展示棟・劇場棟にてライブ映像上映会「We ♥ NAMIE 応援上映」が行われ、思い思いのコスチュームに身を包んだファンが5回に渡る上映に参加。19時30分からは、宜野湾トロピカルビーチ特設会場にて「We ♥ NAMIE HANABI SHOW supported by セブン-イレブン」が開催された。安室の楽曲13曲に合わせ、1万2000発の花火が噴水やレーザーとともに豪華なショーが繰り広げられた。
安室本人も浴衣姿で会場に足を運び、ファンと一緒に花火を鑑賞。観客は安室奈美恵の引退に思いをはせながら、一曲ずつかみしめるように夜空を見上げていた。
■平井堅のコメント
こんな記念すべき歴史的なイベントに出させて頂き、光栄に思ってます。私事ですが「グロテスク」を一緒に歌えて、忘れられないイベントになりました。最後までかっこよく潔い安室さんだったので、この先も楽しい人生を謳歌して欲しいと思います。
■BEGINのコメント
プレッシャーありましたが、お客さんが温かくて楽しいステージでした。沖縄中が安室さんに包まれていて、あらためてその凄さを感じました。最後のステージに一緒に立てたのが嬉しいです。安室さんが開いた扉の向こうにはいろんな形で光がたくさん射していると思います。先のことはわかないと思いますが、本当にお疲れ様でした!
■MONGOL800のコメント
20年の活動の中でもしかしたら一番緊張したかもというくらい大切なステージでした。お客さんが温かくて嬉しかったです。今後、10年、20年後、どこかでばったり会えたらいいなと思ってます! 最後の際に同じステージ立てたこと、「TRY ME 〜私を信じて〜」を演奏できたこと、同じウチナーンチュとして嬉しかったです。
■ジョリン・ツァイのコメント
安室さんのファンの方々がここから離れたくない気持ちがいっぱいでいる中、その熱い気持ちをすごく感じました。安室さんの大事な故郷でのステージに自分が参加できることに感謝しています。これからはリラックスして笑顔いっぱいの人生を送ってください。また、私が必要になったら、いつでも声をかけてね。
■山下智久のコメント
貴重なステージに呼んでいただけて、一緒に時間を共有することが出来て、感無量です。子供時代から安室さんの音楽を聴きながら育ってきて、非常にさびしい気持ちになりますが、今日は本当に呼んでいただけて一生の思い出になりました。
■DOUBLEのコメント
この特別な前夜祭、初めは緊張していましたが、実際にステージに上がってみると楽しむことが出来ました。一見華やかに見えるショービジネスですが、楽しさもあるけれども、その過酷さとか、苦悩とか、そういった大変さというものもよく知っているので、本当に25年間走ってくれて心からお疲れ様でしたという気持ちです。
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