――作品の魅力を短い言葉で表すとするなら、何でしょうか?
黒沢:「贅沢」です。クレジットの人数が尋常じゃないです。
Lynn:「ともよ」かな。ともよちゃんの演技がすごくて、毎回アフレコでは、尊敬の眼差しで見ています。
東山:「予測不可能」です。アフレコは(取材時点で)10話まで進んでいるのですが、全く先が読めないんですよ。スタッフさんも秘密主義で、演じているキャラクターのことですら、核心に触れることを教えてくれません。演技に新鮮さを持たせるためなのかもしれませんが、ドキドキしながら演じています。
小清水:メインの役柄の以外でも、「派手」なキャストがそろっています。あとは、「トモヤ」!
井上:そう、トモヤね(笑)!
小清水:意味は本編をご覧になって、確かめていただければと思います!
井上:「SF」かな。「もし、世界がこんなだったらな」と、みんなが思い描くパラレルワールドが登場します。でも、その世界の全てが予想の斜め上をいっていて、そんなところから、SFっぽさを感じてしまいます。
――キャラクターを演じていて楽しかった瞬間を教えてください。
黒沢:ラヂ研のたまり場などで雑談をしているシーン。なんとなくボケやツッコミの役割が決まっているのですが、それがずっと固定されているわけではなく、流動的で。そんなところから、本当にみんな仲がいいんだなと感じます。女子校の休み時間を切り取ったようで、本当に楽しく明日架を演じられます。
Lynn:アフレコの前半ではすんなりと演じることができていた優ですが、後半になるとまた新しい優に出会い、ビックリすることが増えてきました。例えば、ずっと仲良しだった明日架と、ささいなことがきっかけでぶつかってしまうとか……。毎回、新しい優に会えるのが楽しいなと思っています。
東山:「デュプリケート」で変身して戦うシーンがド迫力で痛快でした。演じている私が言うのも変ですが、「みあってこんなに大きな声が出せるんだ」と驚きました。そう演じたのは、頭で考えたのではなく、自然と気持ちに声がついてきた結果。みあに新しい命を吹き込むことができた、うれしい瞬間でした。
小清水:パラレルワールドの奈々と出会うと、奈々に対して、また新たな感情を持つようになります。そういう不思議な感覚を覚えた瞬間が楽しいです。
井上:クロエは感情の幅が狭く、その中でどう喜怒哀楽を出すのかを毎回、苦労しています。そんなクロエの活躍にスポットが当たる回では、彼女のホンネを演じさせてもらい、私もとても感動しました。放送を楽しみにしていてください。
【アニメ「あかねさす少女」キャストインタビューその(2)~露出をしても平気な世界に行きたい~へと続く 同記事は9月29日(土)朝8時アップ予定】
取材・文:星 政明
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