Sound Schedule 2019年以降の活動スケジュールは?

2018/10/03 08:00 配信

音楽

台風24号が関西に上陸する前日に開催された大阪BIGCATでのライブphoto by 大参久人

2006年の解散後、期間限定で再結成したSound Schedule(サウンド・スケジュール)。秋恒例となったライブツアー「PLACE」は、2011年から始まって今年で第8回を迎えた。東京公演の前に2018年から先の活動について、バンドのドラマー・川原洋二に話を聞いてみた。

―― 2018年の東名阪ツアー大阪公演が終わった後、翌30日に予定されていた名古屋公演が台風24号のために急遽中止という事態になりました。名古屋の中止が決まった9月29日の大阪公演の状況を教えて下さい。※10月3日時点で名古屋振り替え公演は未定です

「メンバーとしては1年に1回の公演なのでなんとか開催できればと考えていたのですが、さすがに開催が難しいということになりまして、断念しました。ですが、振り替え公演が出来ないかを検討させていただいております」

―― メンバーも台風の中で移動しながら、中止を決断して、お客さんに情報を伝えるのは難しい状況だったのではないでしょうか?

「まずはお越しいただくお客様への配慮と思っていましたので、なるべく早くにお知らせしないといけなかったのですが、情報出しが29日の深夜になってしまい本当に申し訳なかったです」

―― 1年に1回のライブが定番になってきましたが、今後もこのスタイルを継続される予定でしょうか?

「8回目を迎えて僕たちにとっても、ファンの皆さんにとっても風物詩化してきましたので体力と気力の続く限り開催していきたいと思います。ツアータイトルの「PLACE」というのも、僕たちの音楽を聴いてくださっている方の集まってもらえる“場所”という意味でつけましたが、我ながら良いツアータイトルつけたなと気に入っていますので少なくとも10回まではやりたいですね!」

――再結成後の過去7回のライブで、印象深い曲や出来事はありましたか?

「やはり再結成後の渋谷WWWでのライブの1曲目「幼なじみ」が始まった瞬間は異様なほどの高ぶり(演者もオーディエンスも)があったように思います。大げさなようですが一生忘れないと思います(笑)

年月が経ってあらためて過去の曲と対峙(じ)すると、新しい解釈や演奏に対する気持ちが生まれてきて演奏するのが本当に楽しいです。あっという間にツアーも終ってしまうので演奏している時間を大事に大事にしているつもりです。出来事として印象深いのは、昨年2017年のツアーでしたが久々にカバー曲を披露したこと。ザ・ナックの「マイ・シャローナ」、星野源さんの「恋」を演奏したのが、お客さんにどう響いたのか気になるところですが、僕たち3人にとってはバンドを始めたコピーバンドをやっていた頃に帰ったみたいで、楽しめました」

――メンバー3人の会話の中で、将来ライブの回数を増やしたり、神戸大阪の他、愛媛、山口といった出身地でのライブなど各地に広げたいという話は出ますか? 

「過去に、東京・名古屋・大阪以外では札幌でしかライブが出来ておりませんが、広げたいという気持ちはゼロではないのですが、短い期間の活動なのでなかなか難しいなというのが正直なところです。愛媛・山口に関してはバンド始めてからも山口に関しては1回もライブしたことないので、、、行ってみたくはなりますが(笑)」

――ライブがない月の過ごし方ですが、会社員でもある沖さんと川原さんは、レッスンのような事を、されているのでしょうか?バンドの音合わせは、どうされているのでしょうか。長年の経験から、練習は無くても自然にできるものでしょうか。

「 正直にお話しますと、レッスンのようなことはしておりません! でも最近、すべて身分を隠して大人の音楽教室に通って誰かに習いたいなと思う瞬間はあります。ライブが決まるとGW明けくらいから色々イメージをはじめてリハーサルを行います。体力的にや技術的には衰えているところもあるのですが、3人で音を合わせると自然とSound Scheduleの音が出来るのが不思議なところです。ただ同じ事をやっているようでも、少しずつ何かが変わるのがバンドの醍醐味ですね。毎年『○○年版サウスケ』になっていると思います」

――大石さんが、アニメ関係など様々なソロのお仕事をされていますが、サウンドスケジュールとしての活動とソロの取り組みで、違っている部分と似ている部分は、どういう点があるとお考えでしょうか?

「(すみません川原視点ですが)ソロの時は、一人でいろんなことをしょってやっているので、かなり気合が入っていますが、サウスケの時は“歌う”という重要な役割がありますが、どこかバンドに委ねながら演奏している部分もあると思います。見ていて思うのは明らかに歌い方が違うことですかね。僕らベース・ドラムも大石にアニソンやソロでは出ない部分を引き出すのが役割だと感じています」

――来年は、1999年に大学でサウンドスケジュールを結成してから20年になると思いますが、当時の自分たちに声をかけるとしたら、どんな言葉や、アドバイスがありますか? 毎年のライブで満員御礼になる現状は、当時から考えて想像できる範囲内ですか?

「当時の自分たちには、、、音楽を嫌いにならずに続けろ、続けてたらいいことあるよ! と言いたいですね。満員御礼になることに関しては、想像なんて出来なかったですね。まず、40近くまでバンドをやれるなんてことは希望としてはあっても現実的ではないと感じていました(笑) これもすべてお客様がいるからこそ、本当に素晴らしいファンの皆さんに出会えて感謝しかありません」

――現在、大学生、高校生でバンドをされている次世代ミュージシャンの方に助言するとしたら、どんな言葉になるでしょうか。

「もう、僕らがバンドしていた時代とバンドを取り巻く環境がすっかり変わってしまってしまったので、アドバイスなんて恐縮ですが、、、お客さんはミュージシャンの演奏からいろんな感情を受け取ると思うのですが、ミュージシャンが音楽を大切にしている姿勢は間違いなく届くから、自分の音楽にしっかり向き合って大事にしてもらいたいと思います」

――2021年はデビューして20年になりますが、特別な構想などはありますか?今後、新曲やニューアルバム、ライブアルバムなどの予定があれば教えて下さい。

「新曲・・・作りたいですね。 フルアルバムとまでいかなくともミニアルバムくらいは出来るとよいかな。。。まだまだ未確定過ぎてなんとも言えませんが、まずは3人仲良くケンカせずに音を出し続けたいと思います」