“ナックルボーラー”西田敏行とのエピソード
――共演された西田敏行さんとのエピソードを教えてください。
天道ポートワインが成功を収めた後、“ウイスキーに手を出したい”と師匠(理助=西田敏行)のところに行くというシーンがあるんですが、西田さんが遊んでくるんですよ。芝居が長くなっちゃうんです(笑)。でも、上がりを見たらさっくりカットされてて(笑)。芝居で遊んでくる“ナックルボーラー”みたいなところが面白かったです。
(西田さんの役は)“ワインを作ろう、果ては琥珀色の液体を作ろう”ということや、調合することの厳しさなど、いろいろなこと全ての原点の人なんですよ、立場が。(それを演じる)西田さんの威厳は、役者として素晴らしかったですね。
――他の共演者の皆さんはいかがでしたか?
今回はたくさんの名優に囲まれて僕は演じていたんだなと、作品を見たときに感じました。伊武(雅刀)さんがいぶし銀のような素晴らしい演技をされてます。
それから、番頭さんの役をやっていた田口浩正さん。車で言ったら、萬治郎は巨大な排気量の男ですから、それをちょっとちゃかしながらも、小心で慎重派の番頭さんを魅力的に演じられていたり、市川左團次さんの気品のある威厳や中村梅雀さん原田美枝子さんの愛情あふれる演技の見事さ! どれをとっても納得のいくシーンばかりでしたね。
それから、檀れいさんの美しさ! まず、所作の美しさ! それに芯は強いけど、女性のかわいらしさが溢れていて、出演されている時間は短いそうなのですが、異様にインパクトのあるキャラクターになっていました。本当にすてきな女優さんと共演させていただいたなと思います。
生瀬(勝久)さんも本当に愛に溢れた演技をされていて。まだ船場言葉がたどたどしかったときに、僕が一人でブツブツ呟いていると、生瀬さんは何度も何度もせりふを合わせて下さったり、また、ツッコミがとても上手なんですよね。関西のボケとツッコミの息を分かっていらっしゃるので、たくさんツッコんで下さるんです。いつの間にか生瀬さんのおかげで“天然キャラ”を楽に習得していたり。
優れたツッコミがいると、“天然”が育つんだなって。あ、もともと私は天然キャラですが(笑)。それぐらい生瀬さんとの共演はオモロかったです。なので最後の亡くなるシーンも自動的にグッときました。
10月5日(金)夜9:00-11:24
テレビ東京系ほか
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