――18歳の福子から、どんどん大人の女性になっていく中で、衣装で年月の経過をどのように表現していますか?
18歳から描かれる本作品では福子の色味を大事にし、色鮮やかなものから段々と年相応の色使いになっていくよう心掛けています。
服装の形は時代の流れとともに変わっていくので、戦争中や戦後は動きに制限がある「ワンピース」ではなく、ウエスト部分で分かれたシャツとスカート姿、そしてシャツとモンペ姿に変化していきます。
そんな時代の中でも「福子らしさ」を大事にするために「色」でキャラクターの統一感を出しています。今後も変化していく福子を楽しんでいただければ幸いです。
――とてもかわいくて色がきれいなものが多いですが、視聴者がマネをするなら、「ここがポイント!」というところがあれば教えてください。また、「ここに注目してほしい!」というところがあれば教えてください。
おっしゃる通り「色」には特にこだわっています。当時は色の組み合わせ方も大胆なものが多いので、「こんな組み合わせもありなんだ!」と楽しんで頂けたらうれしいです。また「オーダーメイド」時代ならではの、「よい物を、長く使う」というファッションの楽しみ方は、私もマネしてみたいなと思います。
既製品にはなかなかない、個性的な細部のデザインがとてもすてきです。例えば、福子の常磐色のワンピースは、よく見ると花模様の編み込みの生地になっていて、透けた部分から中のペチコートの色が見えます。
袖口や裾は、編み込みの生地に合わせてジグザグにカットされています。蒲色のワンピースは、ウエストベルトの上と下で、生地を回転させています。
他にも一番上のボタンだけ、別素材になっているなど、ちょっとした工夫がとてもおしゃれです。
福子は突然、萬平に結婚を前提にした交際を申し込まれるが、すぐにその場で撤回され、混乱の日々を送ることに。
一方、長女の咲(内田)が肺結核にかかってしまい、福子達家族は、看病に明け暮れる。萬平も福子の力になろうと奔走する。
自分の将来のことを何も考えられない福子だったが、咲の夫(大谷亮平)に背中を押され、あらためて自分の思いを伝えるため、萬平のもとを訪れる。
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