自分の足で人生を歩こうとする女性
――ご自身の役柄についての印象や、演じる上で楽しみにしていること、役のここに注目してほしいという点はありますか?
克子は、昭和初期の女性にしては“自分の気持ちのままに生きた女性”だと思います。家族のことは大切に思っていますが、どこか自由奔放で三姉妹の中では自分の気持ちを一番言葉にする女性です。
これまで長女っぽい役が多く、自分のことよりもいつも周囲のことを考えて、「ダメ」と言われたら「はい、分かりました」とすぐに身を引くタイプの女性を演じてきました。今回も、昭和らしい古風な役かと思っていたら、どうやら全然違うようです(笑)。
「ダメ」と言われたら「そんなこと言われても!」と突き返すような強さを持った、自分の足で人生を歩こうとする女性だと思います。おしとやかなところもあるのでしょうけれど、それ以上に、自分のやりたいこと、自分の守りたいものがはっきりしている女性ではないでしょうか。
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