関西ことばは言葉指導の先生からのお墨付き!
関西ことばの役は初めてで、ようやく機会をいただきました。ところが、普段から家では使っているはずなのに、意外に苦戦していました。最初は、ことば指導の先生から見本の音源をいただいていましたが、今では少しずつ慣れてきて、先生にもお墨付きをいただき音源を卒業しました。
一度、標準語でアドリブが出てしまったことがありましたが、すごく違和感があり、フッと現代に戻ってしまったような気がしました。このドラマの世界観には、関西ことばの持つ温かみも大きく影響しているのだと感じました。演じる上で苦労したのは関西のことばで言い放つとすごくキツく聞こえるときがあることです。
例えばお母さんに対する「また、そんなことゆうて」といったせりふは、スピードがあるとあまり愛がないように聞こえてしまいます。克子にはやはり前提として家族への愛というベースがあり、雰囲気を柔らかくするために声の強さやスピードなどいろいろと試してみました。
――放送を楽しみにしている視聴者の方々へのメッセージをお願いします。
昭和を知る方も知らない方も楽しめる物語だと思います。この時代の人は日々を一生懸命生きていたのだと感じますし、視聴者の皆さんにも、毎日の活力や励みになってほしいなと思います。
忠彦と克子の夫婦は、当時の一般的な夫婦像とは違ってハイカラですが、子どもたちに囲まれてにぎやかな様子をほほえましく見ていただきたいです。「こういうことあるよね」「お母さんとこういう話するよね」という、日常会話のふとした言葉の言い回しに面白さを見つけてほしいなと思います。
第11回(10月12日)のあらすじ
咲姉ちゃんの余命が僅かだと聞いて、悲しみにうちひしがれる福子、鈴、克子。咲の夫・真一は、咲に他の家族には言わないよう頼まれていたのだった。一方、ホテルでは福子の先輩、恵(橋本マナミ)が突然二人の男性から交際を迫られる。