義母の鈴さんについては、忠彦はたぶん「敵わないな」と思っているのでしょうね。嫁・しゅうとめの関係とはまた違って敵対心もないでしょうし、鈴さんに絶対的な存在感を感じていて、従順に接しようとしているのではないでしょうか。戦前を生きた人ですから、鈴さんという家長を立てつつも、我慢しているところもあるのかもしれません。
絵を描くことは、忠彦にとってアイデンティティーとして切り離せないことです。実際に今、この役のため先生に教わりながら絵を描いていますが、想像以上に論理的な作業だと感じています。鳥の動きを観察したり、羽の一枚一枚の大きさを考えたり、ある種科学的に捉えて描いている気がします。
これまでは絵画って、もっとインスピレーションで描くものだと思っていましたが、忠彦もきっと論理的に考えている人なのだと思います。画家の役は今回が初めてですが、先生に教えていただいているうちに楽しくなってきて、生活の中に自然と“絵を描く”という時間が入ってきました。実際に移動中にも、つい描いてしまうほどです。
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