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米・ピクサー出身監督も参加!! 「くまモン」アニメ化で世界に進出!

2018/10/22 05:45

くまモンを主人公にしたアニメ「MYSTERY OF KUMAMON」のキービジュアル
くまモンを主人公にしたアニメ「MYSTERY OF KUMAMON」のキービジュアル (c)熊本県/アニメくまモン製作委員会

2011年3月の九州新幹線全線開業をきっかけに生まれた熊本県の営業部長兼“しあわせ部長”として、国内はもとよりアジア各国で大人気のキャラクター「くまモン」のアニメ化作品「MYSTERY OF KUMAMON」の制作が始まった。今年年頭の蒲島郁夫熊本県知事からのアナウンスに続き、10月18日には、「アニメくまモン製作委員会」が現在の進捗状況の報告をするべく、熊本県庁で記者会見が開かれた。

会見では、“熊本県住みます芸人”のもっこすファイヤーの二人が司会進行を務める中、蒲島知事と共に、くまモンの生みの親である放送作家・小山薫堂氏が登壇。小山氏は、今回のアニメ化に至る経緯を以下のように説明した。

くまモンのアニメ化は、ここ数年、特に中国方面からの売り込みが多かったのですが、ぜひわれわれの手で実現したいという思いをくまモングループと共有していました」という小山氏は、「世界的視野をもつ制作体制で、世界に通用する作品にしたい」と考え、ワーナーエンターテイメントジャパン元CEOでアイアトン・エンタテインメント代表のウィリアム・アイアトン氏に相談。「ラストサムライ」(2003年)や「硫黄島からの手紙」(2006年)などハリウッド作品も手掛けるアイアトン氏と、よしもとクリエイティブ・エージェンシーの制作チーム、そして広告代理店のアサツーディ・ケイがタッグを組み、去年からプロジェクトが正式に始動したという。

小山氏らは、アイアトン氏から「今ノッてる監督がいる」と、映画「カンフーパンダ」(2008年)の監督を手掛けたマーク・オズボーン氏を紹介され、彼の自宅で打ち合わせも行ったとか。しかし、「くまモンに非常に興味を持っているというマーク氏に共感してもらったまではよかったのですが、ちょうど他の作品の制作に入っていたため、実現には至りませんでした」と小山氏。代わりに、オズボーン監督から「ぴったりのクリエーターがいる」と紹介されたのが、ピクサー・アニメーション・スタジオで数々のヒット作を手掛けた監督の堤大介氏とロバート・コンドウ氏。「二人は『間違いなく彼が手掛けると世界に通用するクオリティになる』と言われる人物」と小山氏は言う。

続いて、堤氏とコンドウ氏が現在所属するサンフランシスコのアニメーションスタジオ「トンコハウス」についての紹介VTRがスタート。小山氏がくまモンを連れて、トンコハウスのオフィスを訪問した様子が紹介された。「君の人生の分岐点になる出会いが待っている」と小山氏に言われ、ドキドキしながらトンコハウスのスタッフと対面したくまモンは、スタッフ一同から熱い抱擁で歓待を受け、アニメーション制作決定の報告を受け取っていた。

VTRの後は、小山氏が、改めてトンコハウスや堤氏とコンドウ氏について説明。両氏は、ピクサーでアートディレクターを務め、「トイ・ストーリー3」(2010年)などを手掛けたトップクリエーターであることなどが紹介された。続いて、蒲島知事が「このアニメ作品をアジアだけでなくヨーロッパ、アメリカ、オセアニアと世界に広げたい」と意気込み、「県民に愛される熊本の宝が、これからはアニメを通して世界の宝になることを期待している」と抱負を語った。

さらにその後、原案・構成・デザインを担当する堤氏がVTRでメッセージを。「くまモンという世界的に有名なキャラクターをアニメ化する上で、テーマは“幸せ”だと考え、エピソードを考案している」との構想が堤氏から明かされると、小山氏は「こちらから“幸せ”をテーマにしてほしいとは伝えていない。これまでのくまモンの活動を見て、このテーマを決めてくれたのなら、われわれが当初から掲げていた『幸せは最大の財産であり、それを創出することがくまモンの価値』という考えとぴったりで、とてもうれしい」とコメントした。

そして最後は、アニメの主人公となるくまモンが、今回のアニメ作品のキービジュアルのパネルを携えて登場。質疑応答の際、記者からの質問に「みなさんに見てほしかモン」と身振り手振りで答えるなど、会場はまさに“幸せ”ムードに包まれた。

公開時期など、アニメ「MYSTERY OF KUMAMON」の詳細は後日発表予定としながらも、小山氏は「大人が見ても決して幼稚に見えないアニメ。それでいて、くまモンのやんちゃな部分も垣間見られるはず」「つかみどころのないミステリーな部分を幸せにつなげたい」「全ての世代に楽しんでもらえるような作品になると思う」などと語り、「くまモンが、県外、そして海外で活躍することが県民の幸せにつながると思う」と力強く締め括った。

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

「MYSTERY OF KUMAMON」
原作:熊本県
監修:小山薫堂(N35)
原案・構成・デザイン:トンコハウス
製作:アニメくまモン製作委員会
   ・吉本興業株式会社
   ・株式会社アサツー ディ・ケイ
   ・アイアトン・エンタテインメント株式会社
   ・株式会社ザフール

画像一覧
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  • くまモンを主人公にしたアニメ「MYSTERY OF KUMAMON」のキービジュアル
  • 熊本県庁にてアニメ「MYSTERY OF KUMAMON」製作発表会見を行う放送作家の小山薫堂氏、熊本県知事の蒲島郁夫氏ら。司会は“熊本県住みます芸人”のもっこすファイヤーが務めた
  • アニメ「MYSTERY OF KUMAMON」発表会見では、原案・構成・デザインを手掛ける米国のアニメーションスタジオ「トンコハウス」をくまモンが訪問した様子もVTRで紹介された

関連人物

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    くまモン

  • 小山薫堂

    小山薫堂

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    堤大介

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    ロバート・コンドウ

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