10月31日(水)にNHK BSプレミアムで石川発地域ドラマ「いよっ!弁慶」(夜9:00-10:00)が放送される。
タイトルにもついている“弁慶”とは、歌舞伎の演目「勧進帳」に登場する人物。
同作はこの「勧進帳」の舞台となった“安宅の関”や江戸時代から250年以上続く“子供歌舞伎”などで知られる石川県小松市で、“曳山子供歌舞伎”を巡って巻き起こる出来事を描く。
今回、WEBザテレビジョンは先日行われた試写会・会見を取材。登壇した大西統眞、戸次重幸、西田尚美のコメントと共に、作品をより楽しむために小松市の魅力や作中に登場する“歌舞伎ミニ知識”を紹介する。
そもそも小松市で行われている曳山子供歌舞伎とは、毎年5月に開催される“お旅まつり”で披露される日本三大子供歌舞伎のひとつ。
この祭りに参加する子供たちは2ヶ月ほどの期間、厳しい稽古を受けて本番に臨む。
同作の主人公は、ことしの子供歌舞伎の「勧進帳」で弁慶役に抜擢された少年・智樹(大西)。
智樹を演じる大西を含め、撮影に参加した子供たちは実際に稽古を受け、最終的には放送される場面以外にも「勧進帳」の多くのシーンを演じられるほどになったという。
大西は「歌舞伎は初めての経験だったのでうまくできるか心配だったのですが、周りの子たちと一緒に気持ちよく演じられて楽しかったです」とコメント。
さらに「見得で眉間にシワを寄せる時に歯が出ないようにと、稽古が終わってからホテルで練習していたのですがなかなか難しくて…。最後は自己流になってしまいました」と苦労も明かした。
智樹の母・仁美役の西田は実際に小松で子供歌舞伎を見て、「子供が小さな曳山の中で力いっぱい感情を表現していて…。すごく圧倒されました」と感動したそう。
そして「子供たちの熱さが伝わってくる作品だと思います」と大西らの演技を讃えた。
一方、「自己練習で歌舞伎っぽい動きを身に着けていくという役だったので、基本的には“それっぽければいい”というところが楽でした」と語ったのは勇一を演じた戸次。
しかし勇一が子供たちに歌舞伎特有の所作である“六方”を教える場面では、手の角度などを細かく指導されたという。
その甲斐あってか、劇中では見事な六方を披露!
戸次の“それっぽければいい”歌舞伎演技にも注目だ。
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