青木とは間違いなく友達になれない
――青木は「season15」から登場して、今作で3シーズン目となります。演じていて、ご自身との共通点などはありますか?
ものすごく距離がありますね。青木と僕はすごく遠いです。友達になれるかと言ったら、間違いなくなれない。
青木って、誰かと話しているときに、横からチャチャを入れてくるようなやつで、よく冠城さんにも「うるさいな、おまえ」と言われるのですが、仕事ができるから買われているんだと思うんです。うまく使われているんですよ、特命係に。
遠いとは言っても、僕自身の嫌みったらしい部分をすごく増幅させたのが青木。僕も普段はハキハキと何も考えずに物を言うタイプで、ねちっこい部分もすごく持っているので、それをすごく角を立たせると青木になります。
視聴者の方々からはよく「浅利って嫌な役だよね」と言われるのですが、へこみつつも、僕(浅利)ではなくて青木なんだけどな、と思っています。
ただ、そうやって青木と僕を重ねて見ていただいている感じは、役者としてはうれしいですね。
――ちなみに、浅利さんにとって“相棒”と呼べる存在は?
マネジャーさんかな。私生活の話もするけど、べたべたしてるわけでもなく、仕事として向かっている方向は同じなので、僕にとっての相棒はマネジャーさんですかね。
――では最後に、視聴者にメッセ―ジをお願いします。
まず言いたいのは、「青木をどうか嫌いにならないでください!」ということです。
それと、演じているのは僕ですが、僕ではないんですよというのを視聴者の皆さまにはお伝えしたいです。なので、どこかで僕を見掛けても、「嫌なやつね」とかは言わないでください、へこむので(苦笑)。
今回も、基本1話完結のスタイルは変わらず、ファンの皆さまには安定した「相棒」をお送りできると思います。
時事ネタを模したような事件が「相棒」の世界でも起きて、それを特命係が解き明かし、闇を切るという痛快な物語になっています。
あとは、特命係に影の薄い青木くんというやつがいるので、箸休めってわけじゃないですけど(笑)、そこではクスっと笑っていただけるとうれしいです。