東京パフォーマンスドール、リリースデーのワンマンも大盛況! 光る“個性”と際立つ充実

2018/11/23 06:43 配信

アイドル

衣装チェンジして後半へ!photo by Jumpei Yamada


ソロコーナーが終わり、後半へ!


ショータイムの後は、インストダンス曲「Neo Elements」のメロディーが流れ、橘が先陣を切ってダンスタイム。

「もう楽しくて仕方ない!」と声に出さなくとも動きと表情からひしひし伝わってくる激しいダンスを見せると、アクロバット美女・浜崎がダイナミックに踊り、次のダンスリーダー・脇へW側転でチェンジ。

脇が軽やかな踊りで金髪をなびかせた後は、櫻井、上西と続いて、全員集合したところでラストは不動のリーダー・高嶋が真ん中に現れ、全員でド迫力のダンス。

すっかりおなじみになったこの一連の流れをライブの真ん中に持ってくることにより、後半に勢いがつく。

そのせいか、次の「Glowing」ではダブルヘッダーの2試合目に突入したような感覚にすらなった。

9月のSLC第2回公演で初披露された同曲。リリースイベントでも幾度となく披露され、誰の目にも明らかなほど曲が育ってきた。それは楽しげな振りの部分だけでなく、それぞれのソロパートの仕上がり。技術というよりもこの歌声をみんなに届けたいんだ!という熱量の意味で特にそう感じた。

何よりこの曲を披露するときのメンバーは見るからに楽しそう。「♪」が顔の横あたりから出ていそうだ。

そしてイントロが流れるだけで会場のボルテージが上がる安定の「HEART WAVES」で、観衆の波が激しく揺れ動くと、続いて初披露の新曲「Jumpin' Up!」の出番。

この日最も驚いたのはこの曲かもしれない。TPDでは、デビュー曲「BRAND NEW STORY」などを作曲した渡辺徹氏が作った曲ということもあり、アルバムを視聴した時もノリがいいしライブに合いそうな曲だなとは思っていたが、思わず「アメージング!」とその場でつぶやいてしまったほどの“ステージ映え”。

音源だけでは分からないダンス込みの楽曲のノリ具合が見事だ。ライブ後に素直さが売りの二葉先生も「この曲は疲れます」と言っていたが、それもそのはず、緩みなく終始動きっ放しだもの。左右に動いたかと思えば小刻みにジャンプ、手を上に突き上げたり、手の振りだったり、緩みなくよどみない。

これを後半に持ってくるあたり、セットリストを考えた人はメンバーのポテンシャルに絶対の自信を持っているのだなというのも伝わった。個人的にはぜひ「TIME」や「DREAM TRIGGER」あたりからの流れで聴いてみたい。

それから「SURVIVAL」、これを聴かなきゃワンマンは終われない「BRAND NEW STORY」ときて、楽曲ではこの半年最も成長しているのではないかと勝手に思っている「SHINY LADY」で本篇ラスト。

これを含めて音源に組み込んじゃった方がいいんじゃないか、というほど安心感のあるイントロの脇の「この曲でラストの曲です~!」のセリフあり、おなじみの間奏ダンスあり、高嶋・浜崎のリードボーカルの伸びやかな歌声あり、走・攻・守三拍子そろったスター選手のような風格すら感じさせる。彼女たちはその風格を保ったまま会場を後にした。