草なぎ剛、音楽劇「道」のハードな稽古を語る!【連載コラム】
正直言えば早く終わってほしい…そのぐらい、息苦しい
ザンパノという役は、怠け者でどうしようもない男。やっててツラいです。急におかしくなったり、テンションの振れ方が尋常じゃないというか、理屈じゃないところがある役で。だから…正直言えば、早く終わってほしい(苦笑)。公演は20日間でしょ。僕の人生の20日間、26公演だけザンパノになればいいんだって感じ。むしろそのぐらい息苦しいんだよね。苦しくて苦しくて一番痛々しい役。だからこそ早く深く役をつかみたい。作品としては悲劇だけど、ふわっとした羽根がパッと浮いてるような軽い感じの中に悲劇があるという感じかな。ルヴォーさんが作品に込めた深い意味を、僕らに1シーン1シーン丁寧に説明してくれた思いを、初めて見るお客さんに伝えられるかどうかが肝だと思う。いいスタートが切れたと思うので、稽古しながらきっと何か見つけられるんじゃないかと思ってます。
そんな11月、12月はかなり濃い時間になると思う。もちろんメインはこの舞台だけど、ありがたいことに、1年新しい地図を広げていろんな素晴らしい方たちに声を掛けていただいていて。3人の活動もあるし、舞台や稽古の休演日に、そういうこともやりつつになるかなと。しかも3人とも舞台なので、条件は同じ。カリカリしてはいられないよ。カリカリしているのは稲垣吾郎。ヒステリックゴロチ!
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