11月22日に「第30回フジテレビヤングシナリオ大賞」の対象および佳作作品が発表された。
同賞は、脚本家の登竜門として知られ、これまで坂元裕二や野島伸司、野木亜紀子ら有名脚本家を輩出した。
応募総数1463編の中から大賞を受賞したのは、同賞最年少受賞となる鈴木すみれさん(14)の「ココア」。
同作品は、大人と少女の間でもがき苦しむ16歳の女子高校生3人が、それぞれの愛を見つけていく物語。この3人の女子高校生は、それぞれ自分を愛することができない、家族を愛することができない、友達を愛することができないという悩みを持つ。別々のストーリーとなる3人の物語だが、それぞれの人生の波長が綿密に重なり合う青春群像劇だ。
鈴木さんは、小学1年生のころから夏休みの自由研究で小説を書き始めていたものの、脚本の執筆は今回が初めて。小学5年生のころに、坂元氏が脚本を務めた「Mother」(日本テレビ系)を見て、「こういう仕事がしたい」と独学で脚本を学び始めたという。
会見には、サプライズで坂元が登場。実際に「ココア」の脚本を読んだ坂元は、「とても面白かったです。もちろん才能豊かですが、なにより感銘を受けたのは、温かみや深み、広さといった人間を見る力がとても強いなと思いました」と称賛。
憧れの坂元を前に、鈴木さんは「これからも応援しています!」とファンらしくコメントした。
ほか、佳作は3作品。市川貴幸さんの「まるでドーナツみたい」、沖原佳世さんの「笑顔のカタチ」、高瀬秀芳さんの「女優は毛穴まで嘘をつく」が選ばれた。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)