――番組のテーマを、自分に置き換えて考えることが多いんでしょうか?
何でもかんでも自分に置き換えているわけではないですけど、そういう考え方も面白いんやないかなと。
例えば「なぜお祝いに“胡蝶蘭”を贈るのか?」という疑問も、お店をやっている友達がいて、「お世話になってるからプレゼントしたいねんけど、何がいい?」って聞いたら、「じゃあ胡蝶蘭を」って言うんですね。
僕はそれまで胡蝶蘭を贈ったことがなかったので、「胡蝶蘭って、おっきいとかちっちゃいとかあるの?」って聞いたら、友達が「おっきい方がかっこいいと思う!」って言うんで(笑)、お店に行って「おっきい胡蝶蘭をください! 金額はこのくらいで」ってお願いしたら、「えっ!」って驚かれたんです。
「おっきすぎますか?」って聞いたら、「そんなことないと思いますけど…」と言われたので、そのまま友達に送ったら、後で、その友達から僕の胡蝶蘭だけめっちゃ大きいっていう写真が送られてきたんです(笑)。何か、めっちゃ張り切ってると思われて…。恥かいたってほどではないんですけど、そういう体験があったので、「何で胡蝶蘭を送るんかな?」とは思ってたんですよ。
それで、番組でいろいろ話を聞いてみると、蘭というのは、花の形がおんなじものを何本も作れるらしいんです。蘭の品評会みたいなものもあったりして、そういう意味では、蘭が種族繁栄のために人間を使ってるんかなって思えてきたり。
人間の身体とか社会のシステムは、人間が生きやすいようにデザインされてる部分があると思うんですけど、でもそれは人間だけではなくて、植物も、自分の意志ではないけど、生きやすいようにデザインされていて…。そんな風に、命がつながっていることにはちゃんと理由があるんだってことが分かると、はっとしますね。
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