――糸里役の藤野さんと一緒のシーンが多い役どころですが、藤野さんとは2017年放送の「小さな橋で」(時代劇専門チャンネル)でも共演されていました。何かそういうお話はありましたか?
実は、「小さな橋で」の撮影は「輪違屋糸里―」の後だったんです。また京都の撮影所で会って、「懐かしい感じだね」って話しました。同じシーンはなかったんですけど、着物を着てかつらをかぶっている涼子ちゃんを見ると、やっぱり「輪違屋糸里―」のときを思い出すことはありましたね。
――吉栄の相手役・平山五郎を演じたのは佐藤隆太さんでしたが、初共演の感想は?
私が見てきた作品に出演されていた方だったので、一緒にお芝居できるのがうれしかったですし、現場で一番和気あいあいと喋っていたんじゃないかなって思います。
涼子ちゃんともいろんなことを喋りましたけど、楽しいシーンだけじゃなく、緊迫したシーンも多かったので、お互いにちゃんと空気を読み合って、距離感を保っていた感じですね。
佐藤さんとは“スニーカー好き”というのが共通していたので、現場に履いてきているスニーカーがかわいいとか、今何が欲しいとか、そういう話をしていました。絵に描いたような気さくな人だなって思いましたね。
――ところで、松井さんは今年デビュー10周年を迎えましたが、振り返ってみていかがですか?
あっという間だったなっていうのが一番ですね。でも、「お芝居をするようになってまだ3年目」っていう新人の感覚でいます。
――そのあっという間の中で、ご自身の成長や手ごたえを実感した出来事はありましたか?
手応えはまだ自分の中では見いだせてないですね。でも、この作品は2年前に撮ったんですが、全力で自分が取り組んでいたものを今見ると、そのときだからできた真っすぐな表現と、今だったらこういうアプローチの仕方もできたんだろうなっていう別の見方ができるというのは、自分がやってきたことは無駄じゃなく、ちゃんと実になっているのかなって思える瞬間でした。
――2019年や次の10年に向けてやりたい役や目標などはありますか?
ずっと変わらないのは“生き残っていく”っていうことです(笑)。ずっとお芝居をしていきたいと思っているし、歳を重ねるからこそ出会える役もあると思います。
いろんなことを積極的に勉強して、自分から手を伸ばさないと届かないんだろうなと思うこともあるので、一つ一つを見極めながらもっと楽しい気持ちで、自由にお芝居をやっていけたらいいなって思っています。
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