<昭和元禄落語心中>最終回に絶賛の声!「大河ドラマ並みの余韻!!」「鬼気迫る色気にやられた」

2018/12/15 09:40 配信

ドラマ

鬼気迫る演技を見せた岡田将生に称賛の声! (C)NHK


岡田将生主演のドラマ「昭和元禄落語心中」(NHK総合)が12月14日、最終回を迎えた。落語とともに生き、大往生を遂げた“天才落語家”八代目有楽亭八雲。その生涯を演じきった岡田に、SNSでは驚きと称賛の声があふれている。(以下、ネタバレがあります)

「昭和元禄落語心中」は、雲田はるこの同名漫画を原作としたヒューマンミステリー。昭和の落語界を舞台に、主人公の八代目八雲をはじめ、芸の世界に身を投じた人々の生きざまを描く。

死神からの解放、そして小夏と和解


第9回、与太郎(三代目助六/竜星涼)との親子会の高座で倒れ、病院に運ばれた八雲。最終回では回復し、廃業した寄席の高座にひとり座っていた。

思い出の詰まった高座でひとり、最後の「死神」を演じた八雲。すると、客席から「よっ!八代目」の声が飛んだ。助六(山崎育三郎)の亡霊だった。

助六は死神となり、八雲を連れていこうとする。「情にほだされる。それがお前さんの、一番深え業だ。最後ぐれぇ、手前できっちり落とし前つけな」。業火燃えさかる中、死神に抱き寄せられ恍惚とした表情を浮かべる八雲…だが、八雲は踏みとどまった。与太郎や小夏(成海璃子)を見捨てることはしなかった。

生者としての八雲のラストシーンは、桜散る縁側での小夏との穏やかな時間。ラジオから聞こえる与太郎の「野ざらし」を聞きながら、八雲は助六とみよ吉への思いを「アタシの味気ない人生に色を与えてくれた二人。永遠に手が届かない二人」と打ち明け、穏やかにほほ笑んだ。

愛する者に先立たれ、そのたびに“見捨てられる人生”を嘆いてきた八雲。人生の最後でとうとう生きる人間と心を通わせ、業を受け入れた。