大河ドラマ「龍馬伝」、ついに最終章!! 制作統括・鈴木圭氏がラストを語る!?

2010/09/25 11:00 配信

ドラマ

龍馬(福山雅治)は船で亀山社中のメンバーと戦場へ向かう

NHK総合ほかで放送中の大河ドラマ「龍馬伝」が、9月26日(日)から最終章となる第4部に突入する。大政奉還へ向け、世の中が動き出す一方で、龍馬暗殺に向けてのカウントダウンも始まっていく。次第に仲間が離れ、1人になっていく龍馬が、なぜ暗殺されなければならなかったのか。今後の展開などについて、NHKの制作統括の鈴木圭氏に話を聞いた。

同作では坂本龍馬を福山雅治が演じ、“福山龍馬”という造語も誕生したが、1年を通し、福山の芝居を間近で見てきた鈴木氏は、「話数が進むにつれ、穏やかさ、柔らかさが見られます。周りの状況が目まぐるしく変わる中、原点に帰っていっているような、そんな“マイルド龍馬”が見られます」と福山の変化について語る。また、「福山さんは(みんなとの)トークを求めていて、空いた時間に(動きやせりふを)『自分はこういうイメージ』と話しています。『暗殺される時は何てつぶやいて死ぬのか』など、言いたいせりふやイメージなども語っています」と、残りの撮影にも意欲に満ちあふれる福山の様子も明かした。

ラストへ向けての見どころについては、「龍馬は、(日本を変えるため)純粋に動けば動くほど窮地に追い込まれていきます。そんな中で“何が龍馬を殺したのか?”を取り上げたいと思っています」とした上で、鈴木氏はさらに“龍馬暗殺”という核心にまで言及。反幕府勢力を取り締まっていた「京都見廻組」らが実行犯という説を軸にすることを断言し、暗殺の首謀者についても「暗殺する人は『龍馬伝』らしい一癖も二癖もあるキャスティングにしたい」とコメント。キャストについては言葉を濁したが、近日中には発表する見込みだという。また、「暗殺のシーンでクランクアップにしたいけど…。撮影が残っちゃうと(暗殺シーンで気持ちが)燃え尽きちゃって撮影できなくなるかも(笑)」と今後の撮影への不安(?)ものぞかせた。

最終回へ向け残り10話となり、ゴール目前の同作だが、鈴木氏は「けがもなく、無事に終わればいいです。大河ドラマも来年は50作目となり節目になる中で、大河を変えたいと思う気持ちと、龍馬の日本を変えたいという意志。それを持ってスタッフや役者のしりをたたいて最後までやっていきたいです」と締めくくった。