笑いは一要素になります。そこは大きな違いです
――コントとドラマの演出で、違いを感じた点、あるいは変わらないと感じられた点はありますか?
コントもドラマもリアリティーをデフォルメしたものだと思うのですが、その度合いがやはりコントの方が大きいと思います。また、コントは笑わせることが第一目的で、すべてがそれに向かっていきますが、ドラマは決してそうではない。視聴者のいろんな感情を刺激しながらストーリーを展開していくので、笑いは一要素になります。そこは大きな違いです。
とは言っても、今回の作品はコメディーなので普通のドラマに比べれば、やはり笑い成分は多めだとは思います。
――内村さんをはじめとするキャストの皆さんの演技にも、コントとドラマで違いはあるのでしょうか。
演技に対しての考え方やアプローチは、俳優とか芸人とか関係なく、個人レベルで違います。
私には何が正解かなんて到底わからないので、「どういうことを大切にしてその演者が演技と向き合っているか?」ということをできるだけ早く感じ取って、邪魔をしないことが演出の仕事だと思っています。
そういう立場の人間から見て、みなさん、コントもドラマも同じように演技と向き合っていたように感じました。
――最後に、本作の見どころを教えてください!
今回の作品は、コントではなくドラマです。もちろん笑いもありますが、謎解きがあったり、アクションがあったり、心温まるエピソードがあったり、色んな楽しさを詰め込んだつもりです。子どもから大人まで幅広い世代の人の心深くまで届けばいいなと願っています。「LIFE!スペシャル 忍べ!右左エ門」をどうぞ、よろしくお願い致します。