――ご自身にとって、「あらびき団」という番組はどのような存在ですか?
加賀翔:中学生の時、みんなより早く良い携帯を買ってもらっていた友達がワンセグ機能で録画して見せてくれた思い出があります。
学校から帰る途中の空き地に四角い土管があり、駄菓子屋でお菓子を買って、その土管に座って小さな画面で「あらびき団」を見ることが青春でした。自分でもまさかなのですが「あらびき団」は青春でした。
賀屋壮也:僕は、中学生の時、周りがテレビのゴールデン番組の話をしている中、気の合う友達と教室の隅っこの方で、「アイヒマンスタンダード見た?」とあらびき団の話をしていました。
ある日、いつものようにコソコソとあらびき団の話をしていたら、クラスの女子が「何の話してるの?」と聞いてきました。僕らは勇気を出し、「あらびき団」の話をしました。その子は「面白そう見てみるね」と言って去って行きました。
その日を境に徐々に教室に隅っこから全体に「あらびき団」の話題が広がっていきました。あらびき団は僕に、面白いものを見つける喜びと、面白いものが広まるうれしさを教えてくれました!
――あらびき団員としてネタを披露する上で、大事なことはありますか?
加賀:ちゃんとした大人の人が見たら後悔するようなあきれてしまうようなネタが出来ればいいなと思って収録に臨みました。
「なんじゃこれ」と思いながら見てもらえるように真剣にやったのでぜひ「なんじゃこれ」と思いながら見てもらいたいです。
賀屋:「あらびき団」のすごく好きなところは“この世に死ぬほど必要ないネタ”をやってくれるところだと思っているので、何をやってるんだこいつら感、何を見せられてるんだ感、くだらなさ過ぎるだろ感が満載なんだけれどもなんか見ちゃうというネタがいいなと思ってやりました!
ネタを披露するときは、頭にふとっちょカウボーイさんを思い浮かべながら、キュートンさんのように堂々とする、ということを心がけました!
――番組への出演が決まって、苦悩だったり、「こういうことがあってうれしかった」みたいなことはありましたか?
加賀:「あらびき団」に出させてもらえることは本当にうれしくて、同級生にはとても自慢できるなと思ったのですが、おばあちゃんには言わないでおこうと思いました。
言える人と言わない方がいい人がいるのがとてもあらびき団ならではで印象的でした。お母さんは藤井さんの大ファンなのですぐに言いました。
賀屋:中学時代に数少ない友達と毎週語り合っていた「あらびき団」なので、「あらびき団」名物の喜怒哀楽顔を撮っていただいた時は「本当に『あらびき団』に出るんだ…!」という感情で胸が震えました。
「あらびき団」に出演するということはまだ中学時代の友達には伝えていないので、放送を見た友達から連絡が来るのを心待ちにしています!
あと中学時代の僕らのように学校で話題になってくれたらめちゃくちゃうれしいです!
――今回「あら-1グランプリ」の第4弾ということで、グランプリを取る自信はありますか?
加賀:僕たちはまだ何かで優勝したという経験がなく、一応、2018年最後の賞レースということになると思うので出来れば優勝させてもらいたいのですが、こんなにも誰が出て何をするのか分からない大会は他にないので、優勝する自信は正直ありません。ただここで優勝できるとカッコいいなと思っています。応援よろしくお願いします!
賀屋:今まで全てピン芸人の方が「あら-1グランプリ」の王者になっているので、コンビで史上初の“あら-1王者”になりたいです!
僕たちは普段コントしかしないので、いつもやってるコントで「あら-1」を取ることが出来たらこれ以上自信につながることはないです!
今回収録には「キングオブコント」の予選でやらせていただいた、ガチガチに本気のネタを持ってきました! 「何を言い争ってるんだ」という風に見ていただけたらうれしいです!
――「あらびき団」を通しての野望みたいなものがあれば教えてください。
加賀:僕たちは「あらびき団」を一番観ていた世代だと思うのでこの「あら-1グランプリ」で東野さんと藤井さんに笑ってもらえたら何よりと思っています。正直出演が決まってすごくうれしいです。
同級生が絶対に見ているので“初登場!”から“2回目の登場!”とあの数字をどんどん増やしていけたらなと思っています! よろしくお願いいたします!
賀屋:そうですね。僕たちのネタをライト東野さん、レフト藤井さんに見ていただいて、どういうふうに言ってもらえるのかがすごく楽しみで、もしかすると僕らでは思いもしなかったような自分を見つけていただけるのではないかとワクワクしています!
「あらびき団」で優勝し、見つけた武器を自分のものにして爆売れしたいです!
「あら-1グランプリ」が「M-1」「キングオブコント」「R-1」と並ぶ大会になればものすごく面白いと思いますし、もっと良い世の中になる気がします!
それにちょっとでも貢献したいです!
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