トム・ブラウンに追い付かないと! (楢原)
――お2人とも関西出身ですが、関西らしくない、ゆるいネタになったきっかけは?
楢原:本当は関西チックなことやりたいんです。
出井:今のスタンスになったのは、出身の“関西”のお笑いが体質に合わなかったからなんです。2人とも、あんまりパワーがないんです。でも、関西のお笑いは好きだからね。できたらいいなとは思うけど、体質に合わないんです。
――関西弁が出ないのは、もとからですか?
楢原:僕は生まれも育ちも大阪なんですけど、でも関西弁は出ないですね。関西人がわがまま過ぎるんですよ。関西弁でしゃべっていても、関東の人はみんな許すから!
出井:他の地方の人は、みんな方言直してるのに。
楢原:そうそう! 例えば、ねじさんは秋田出身ですけど秋田弁は全然出てないです。本来は、そうあるべきですよ。
出井:関西人は甘えてる。甘え過ぎ!
楢原:僕らを見習ってほしいですね。東京で、「おまえ大阪捨てたな」って関西の方によく言わるんです。でも、おまえらが捨ててねぇだけだろ!って思います(笑)。
東京で「大阪捨てたな」って言われても、意味が分かんない…。
――大阪吉本時代の同期である、見取り図やアインシュタイン・稲田直樹さんの活躍を見ていて思うことはありますか?
出井:僕は見取り図と同期なんですけど、彼らがM-1(グランプリ)の決勝にいって、悔しい気持ちはあります。でも、見取り図ってずっと僕らより上のランクの芸人だったんです。ずっと前走ってる人。自慢の同期です。
事務所が一緒の時期に、(見取り図が)M-1決勝に進出していたら、もっと悔しかったと思います。でも、もう事務所が離れちゃったし、もともとずっと前を走っている人なので、「おお! すげぇな!」って思います。
楢原:(アインシュタインの)いなちゃんに関しては何もかも違うので、正直何も思わないです(笑)。
出井:お笑いの才能が全然違いますね。
楢原:取ってきたお笑いのパターンも全然違う。
出井:あれをライバルと思えと言われても…。
楢原:すごいなって思います。でも同じジャンルにいるのか、果たして(笑)。
――出井さんの同期のコマンダンテは、ネタの雰囲気も近いですが、ライバル視されてますか?
出井:コマンダンテ・石井(輝明)とは、大阪に居た頃に一緒に住んでいたので、仲は良いんです。デビューする前からずっと一緒にいたので、ライバル視はしていないですけど、ずっと気になってます。
楢原:まぁキャラクターがかぶっているって言ったら、Sexy Zoneとか?
出井:芸人じゃないじゃん! まぁ…(ライバルは)自分自身ですかね(笑)。
楢原:誰だろうね、スタイル的にはやっぱりコマンダンテ?
出井:むしろ、われわれより声を張って笑い取ってる人には、なるべく勝ちたいですよね。
楢原:同じ事務所でM-1にいった、トム・ブラウンは?
出井:あれだけ大声張り上げて、見た目も汚いし、ばかやってる2人が…。いつの間にか逆転されて、ばーんと抜かれたね。
楢原:これはもうライバル。トム・ブラウンに追い付かないと!