――真宵役の話を聞いた時、どんなお気持ちでしたか?
「えっ!? 私で良いの?」っていう、すごく嬉しい気持ちと、すごくびっくりしたのが同時にきて、落ち着いてきたら今度は「私にちゃんとできるのかな…」って、すごく不安な気持ちになりました。アニメも映画化もされている人気ゲームじゃないですか。嬉しさと不安な気持ちが入り混ざった、ちょっとパニックな感じでした。
――しかもヒロインだし。
そうなんですよ。乃木坂メンバーのいない舞台に出させていただくのも初めてなのに、そこでヒロインなんて。グループの中で活動してきたから何が普通なのかも全然分らない状態で、しかも私、ものすごい人見知りなんですよね。コミュニケーションが大事なのに、最初は全く話しかけに行くことができなくて、ホントにこの人見知りは直さなきゃなって思います。
――稽古の真っ最中ですが、感触はいかがですか?
乃木坂46で経験してきた舞台と比べると、稽古期間は断然短いし、進んでいくペースも早いんですよね。昨日、今日、明日ってどんどん進んでいって、他のキャストさんは当たり前のようにこなしていくから、自分1人だけが置いていかれるような感覚になる時がすごく多いです。今はまだ「ああすれば良かった。こうしないとダメだった」と反省ばかりの毎日で、付いていくので精一杯という感じです。
初日の本読み(台本読み)なんかもう最悪でした。真宵ちゃんのことを想像して自分の中で頑張って作ってきたのに、いざ本読みを始めたら全くなってなくて、イメージしてきたことも全然できなくて。あの時はものすごいショックでした。
――ダメ出しを受けたわけですか?
何か言われたわけではないんですが、「ああ、自分全然ダメだ…」って周りとの差を感じさせられたんです。これだけの人たちの中に1人だけできない自分がいて、またパニックです。「どうしよう、どうしよう」って。
――キャリアの差もそうだし、周りは本職の役者さんたちですからね。でも、そこで揉まれることは大きな経験ではないですか?
それは間違いなく感じます。引き上げてもらってるなって。だから、ここで絶対に成長できるように頑張りたいです。
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