その正義は正しいのか、正義って誰のため? 堂々巡りの自問自答にかなりの時間を使いました。
自分が演じる役に向かい、「範子! お願いだから私の前からいなくなって!」と台本を読みながら思ったのは初めてかもしれません(笑)。
私が演じる高規範子は正義の権化であり、法律と規律に支配され取りつかれた“機械”のようにも映ります。彼女にとって、法律は世界一安全で、唯一安心できる場所。自分自身を守るよろいのようなものだと思います。
範子のように結果だけを見て「法的に正しいか、正しくないか」で判断することは私にはできません。しかし範子の、他人の不正を正すだけではなく、自らも潔白であろうとする姿は気高く、美しいとすら思えるのは不思議です。
このドラマは、5人の女性の群像劇です。範子の“正義”がそれぞれの目線を通して描かれます。立場や状況、関係性によってさまざまに形を変える“正義”を、ぜひご自身の目で確かめていただけたら幸いです。
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