全然おしゃれじゃないように
――アタル以外のキャラクターについては、佐久間さんにお聞きします。お一人ずつ衣装のこだわりを教えてください!
●上野誠治(小澤征悦)…プライドが高く、高圧的態度で部下からの信頼を失い自暴自棄になっていたところをアタルに救われ、熱血いい人キャラに改心。
佐久間氏:最初に遊川さんから「登場人物たちが全然おしゃれじゃないようにしたい」とリクエストがあり、全体的に「スタイリッシュで格好よく」ではないものを意識して選びました。
上野ですが、イメージカラーは紺で基本デニムしかはいていません。“仕事している人”という感じで、おしゃれよりも働きやすさを優先しています。
また、毎日ジャケットを着用して出社していますが、大体着ていられずにすぐ脱いでしまいます。ロングTシャツにジャケット、デニムというスタイルが多めで、ニットもVネックではなく丸首にしていて、デニムもダボっとし過ぎずゆったりめです。
●神田和実(志田未来)…決断力がなく、常に緊張してミスを連発していたが、妊娠したことを会社に打ち明けた後自分に自信を持ち始める。
佐久間氏:神田のイメージカラーはグリーンで、かわいくもあり、シンプルになるようスタイリングしています。遊川さんから「ワイドパンツがいい!」と希望がありましたので、一見スカートに見えるような、ワイドパンツでもボーイッシュにならないデザインの物にしました。
神田には占いも気にしてしまうような女の子っぽいところもありますので、女子っぽさをファッションにも入れています。
●目黒円(間宮祥太朗)…“おぼっちゃま”育ちで無邪気な性格。父親のコネ入社でチームのお荷物状態だったが、ポジティブ思考で何事にも積極的に取り組み、今ではDチームのムードメーカーに。
――間宮祥太朗さん演じる目黒の衣装のこだわりはどういったところにありますか?
佐久間氏:目黒のイメージカラーはピンクで、お金持ちなので育ちがよさそうに見えれば…と思っています。目黒は純粋で“染まっていない”ので、爽やかにかわいく見えるように、淡い色をイメージしています。
パンツも白やベージュ、グレーをメインに、コートが唯一濃い色で紺というくらいです。お母さんを大事に思っているので、優しいイメージです。強い色は基本着ていません。