――又吉さんとは、芸人養成所のNSCで同期だった、いわば“盟友”ですが、当時から親しかったのでしょうか。
「同期で同い年なんですけど、親しかったのかなぁ…(笑)。みんな、とんがってましたからね。本来の関係性だったら、逆だと思うんですよ。まったんがナレーションをつけてくれて、俺がギャーギャー騒いでる、みたいな。ライブもずっと一緒にやってきましたけど、俺が表に立って、まったんがボソっとツッコむ、という感じでしたし」
――又吉さんは先日のインタビューで、吉村さんとご飯を食べに行った話もされていましたよ。
「そうそう、二人でお寿司を食べに行ったんですよ。お互いにシャイなので、熱く語ったりとかはないですけど、まったんは変わってないですね。芸人になってから18年間、全く変わっていないまったんとは逆に、ゴロゴロ変わったのが僕で(笑)。性格が真逆だから相性がいいのかも。
僕はずっと、まったんみたいな仕事はできないと思っていたんですよ。小説を書いたり、少ない言葉数でセンスのあるフレーズで笑いを取るっていうのは絶対できないんだろうなって。そしたら、この前のご飯のとき、まったんが『俺も吉村くんみたいな感じで笑いは取れない』と言ってくれて。一応、評価はしてくれているんだなと(笑)。
でもね、その時の支払いは僕がもったんですよ。後輩とか他の同期の芸人には結構おごってるらしいんですけど、なぜか僕にだけは一切お金を払おうとしないんですよね、昔から。飲み物一つ買うにしても、『今、1万円札しかないわ』とか言ってきて(笑)。『ヘウレーカ!』でもぜひ取り上げてほしいですね、“まったんはなぜお金を払わないのか?”って。専門家を呼んで、科学的に(笑)」
――それだけ吉村さんのことを信頼している、ということなんでしょうか。
「信頼なのかなー。いつの間にか出来上がってしまった関係性でしょうね。いや、でも不思議なもんですよ、まったんはともかく、僕みたいな小汚い芸人が、こうやってEテレさんに出させてもらえるなんて…(笑)」
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