ミスIDでデビュー、セーラーマーキュリー役や舞台「FGO」出演で注目を集める女優・川村海乃の魅力に迫る<原石美女インタビュー>
――やっていて、大変だったことはありますか?
私はクラシックバレエをやっていたんですけど、ヒップホップとかポップスっぽいダンスの経験が全くなかったので、リズムのとり方が分からなかったりしました。どんどんみんなが仲間になっていくから、余計に迷惑をかけたくない気持ちが出てきてしまって。でもみんな最後まで手を伸ばし続けて「大丈夫だよ」って言ってくれました。前世からの縁があるようなキャラクターなんですけど、それくらい親密な関係になりました。
――反響はどうでしたか?
熱心なファンの方が多いので、こっちも緊張して、最初幕があがるまでは認めてもらえるだろうかという気持ちもありました。でも、みなさん初日のハイタッチ会やSNSで暖かい言葉をかけてくださったり、お手紙を書いてくださる方もいてすごく嬉しかったです。「初日に来たけどもう1回会いたくて来ました」という方や、地方から高速バスで来ましたっていう方もいたりして、時間とお金を使ってもう一度私に会いに来てくれたっていう事実が本当に誇らしいですし、頑張ってよかった、報われたなっていう気持ちになりました。私もこの作品を演じることによって作品自体がものすごく大好きになったので、同じ好きっていう気持ちを持っている人によかったって言って貰えて、繋がれた気がして嬉しかったです。
愛情深くあれる人をやってみたい
――舞台を通して素晴らしい体験を沢山されましたね。川村さんの目標とする女優さんはいますか?
花晴れ(「花のち晴れ〜花男 Next Season〜」)で共演した杉咲花さんは脳裏に焼き付いています。本当にお芝居がうまくて、立場的には花ちゃんのことをいじめたりしなきゃいけないんですけど、感情移入してかわいそうになってくるくらいすごい力を持った役者さんで、こうなりたいなって思いました。芝居をするっていうことに対しての意識が変わりました。あと、本当に素敵な方で、撮影で寒い日があったときに、自分も寒いのに、当たり前のように私にカイロをくれて。ドラマでは助けてもらう場面があったんですけど、お芝居にもそういう根のやさしさが出るものだな、作るものじゃないんだなって思いました。
――今後、やってみたいお仕事は?
今はお芝居ですね。Fate(「Fate/Grand Order THE STAGE -絶対魔獣戦線バビロニア-」)の舞台の演出家の方が、お芝居について明確に指導してくださる方で、もやがかかっていた視界が一気にクリーンになりました。お芝居がとてもやりやすくなったので、もっと勉強したい、もっとお芝居をしたいって思っています。ドラマにも出たいですね。
――どんな役をやりたいですか?
誰かのことをすごく愛情深くあれる人をやってみたいです。そういう感情を持っている役をやれたらきっとすごく楽しいし、難しいだろうけど、やりがいがあるんじゃないかと思っています。
・2019年1月11日~14日(祝)
大阪・サンケイホールブリーゼ
・2019年1月19日(土)~27日(日)
東京・日本青年館ホール
詳細:https://stage.fate-go.jp/