「萬田銀次郎はやっぱり怖かった(笑)」千原ジュニア主演「新・ミナミの帝王」第17作は宮地真緒vs仁村紗和の女性対決!
ドラマ「新・ミナミの帝王~親の心子知らず、子の心親知らず~」が1月14日(月・祝)、カンテレにて放送される。同作は、原作・天王寺大、作画・郷力也の漫画「ミナミの帝王」(「週刊漫画ゴラク」連載中)の実写化作品で、カンテレでは2010年から千原ジュニア主演で制作、今回でシリーズ17作目となる。借金はどんな手を使ってでも取り立てることから、貸し倒れ(※貸した金を回収できなくなること)に遭ったことがなく、“ミナミの鬼”と恐れられている金貸し・萬田銀次郎(千原)が、借金に苦しむ依頼人の問題に切り込んでいく姿を描くヒューマンドラマだ。
今作「― ~親の心子知らず、子の心親知らず~」では、兵庫県出身の宮地真緒と大阪府出身の若手女優・仁村紗和が出演。宮地は、百貨店で働く少し気の強いキャリアウーマンで、母を安心させるために結婚しようとするが結婚詐欺に遭ってしまう若山弥生を、仁村は、弥生の母をだまして全財産と家を奪う詐欺グループのボス・島谷冬美を演じる。弥生は、娘に負担をかけまいと自分で老後の生活資金を賄おうとしてリバースモーゲージ詐欺にだまされた母親のため、家を取り返そうと銀次郎のある企みに乗る。
今作のストーリーについて宮地は、「深いな、と思いました。結婚、子供、世間体、それから先の見えない未来への不安。私たち世代が抱えている悩みが反映されていると思うと、やりがいを感じました」とコメント。さらに「私も結婚するまでは、母に早く結婚するよう勧められていました。(結婚という)安心を求める両親の気持ちを尊重したいと思いながら、『自分のタイミングがあるんだから…』という葛藤。周りに置いていかれる焦燥感。弥生の気持ちはよく分かります」と自身と重ねながら弥生を演じるところもあったよう。共演した千原と大東駿介が、「目力(ぢから)もあって素晴らしい女優さんだなと改めて思いました」(ジュニア)、「ベテランの安定感がありました」(大東)と絶賛する、宮地の演技に注目すべし。
一方、弱冠23歳の仁村は、「お話を頂いたときは、うれしかったです! 振り幅のある女性やから難しいなと思いながらも、楽しんで演じました」と関西弁でチャーミングに出演の感想を述べた。仁村が演じる冬美は、日本の社会は若者よりも高齢者を優遇していると考え、そんな社会への当てつけとして高齢者をターゲットにした詐欺を行う女性。「男性にときめくようなかわいらしい一面もあるし、何かつらい経験があって、そんな考え方を持つようになってしまったのかなと思うと、ある意味、純粋な女の子ですよね」と、冬美というキャラクターに対する見解を述べた。これを受けて、千原と大東も「完全な悪ではないところが、ちょっと今までにないパターン」(千原)、「“実感がない悪”は絶対存在すると思うので、そういう点も面白い」(大東)と、それぞれ今回の敵役の特殊さを感じている様子。
さらに「新・ミナミの帝王」恒例の、銀次郎と対峙するクライマックスシーンの撮影について、仁村が「やっぱり萬田銀次郎は怖かった(笑)。負けちゃダメって必死でした」と振り返ると、千原は「相手が来てくれるからこっちも行ける、みたいな。カウンター芸というかね。若い女の人で、難しいなと思っていたんですけど、すごく行かせてくれはるお芝居をしていただいて非常に助かったし、やりやすかったです」と仁村との演技合戦に手応えを感じたようだ。
最後に、本作の見どころについて出演者陣は「若者一人が高齢者二人を支えなければいけないような時代やからこそ、起こる犯罪というか。その辺が非常に丁寧に描かれているので、被害に遭わないように気を付けるきっかけになってもらったらいいなと思います」(千原)、「リバースモーゲージ詐欺を題材にしていて、“ミナミの帝王”らしさをすごく感じた回です」(大東)、「私たち世代が抱える闇のようなものが反映されている作品だと思います。私と同世代の方、親世代の方はもちろんですが、往年の“ミナミの帝王”ファンの方にも楽しんでいただける面白い作品になっていると思います」(宮地)、「この作品は共感できる部分も多く、いろいろなことを考えるきっかけになると思います」(仁村)と、それぞれ視聴者に向けて熱のこもったメッセージを送った。
1月14日(月・祝) 昼3:22‐4:47
カンテレにて放送 ※関西ローカル
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