――最初に台本を読んだ感想は?
映像になったらいろんな人に響くものができるだろうなと思いました。個人的にすごく好きな内容でとても面白かったので、自分の出演シーンに関わらず毎日何度も読み返していました。
――演じた“チワワちゃん”の印象は?
自分のしたいように自由に生きていて、それを当たり前のように感じているところがうらやましいなと憧れました。
だからこそ「撮影期間だけでも、(上映時間の)2時間だけでも、“チワワ”になって生きてみたいな」と思いました。体を張るシーンもあったので「大丈夫かな」という不安もあったのですが、それ以上に岡崎さんの作品が好きでしたし、自分にとっても大きな一歩になる作品だなという思いがありました。
――演じる上で意識したことは?
カメラが回っていない時でも常にチワワでいようと思っていました。チワワはアップダウンが激しい役だったので、オン・オフを切り替えるやり方だとリハーサルの段階でちょっと違和感というか、(成り切れない)気持ち悪さを感じてしまって…。
ずっとチワワでいることを心掛けたらすんなりいき、気持ちもクリアになりました。
――周りを巻き込んでいくほどパワフルなキャラクターのチワワで居続けるのは大変だったのでは?
現場ではチワワでいて、ホテルの自室に戻ったら自分に返るという生活だったのですが、自室に戻った瞬間にどっと疲れるというようなことはありました。
また、体を張るシーンも撮影中は何とも思わなかったのに、部屋に戻ったら悲しくなったり、つらくなったりして。役と自分がどこかでつながっている影響から、チワワが何も感じなかったぶん自分の心が削られていくところはありました。
――監督の演出については?
事前に「これイメージソングだから」と、キャスト全員にそれぞれの役に合ったイメージソングを渡してくださいました。
(役作りにおいて)すごくその音楽に助けられましたし、現場でも皆さんが本番以外もチワワとして扱ってくださったので、自然とチワワでいられたと思います。
――演じる上での苦労などは?
監督の求めるチワワは私が思っていた以上にパワーがすさまじくて、リハーサル初日で「全然違う!」と言われてしまって、「どうしたらいいんだろう?」と悩みました。
ただ、チワワは頭で考えるのではなく感性で生きている子だから、「こうしよう」「ああしよう」って考えて演じていたら一生チワワにはなれないなと思って、そこからはやりたいように感性でやってみようと思って演じたらOKをもらえました。
――役との共通点は?
やりたいと思ったことに対する思い切りの良さだと思います。私は北海道出身なのですが、上京した時も「明日、(東京に)行こう」って急に決めて上京したので。
ただ、チワワの方が条件反射的な部分が大きいので、そういう意味では違うところもありますね。
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