ドラマ「I’’s」が昨年12月21日(金)よりBSスカパー!で放送中。同作品は、累計発行部数1000万部を超える桂正和の人気同名漫画を実写ドラマ化したもので、岡山天音演じる主人公の瀬戸一貴と白石聖演じるヒロイン・葦月伊織の甘酸っぱくも切ない恋愛模様を描いた王道の感動ラブストーリーだ。
また、同作の主題歌は竹澤汀が歌う「Yesterdays」。同曲は、1997年から2001年まで活動したフォークロックバンド、チャーミースマイル&グリーンヘッドの曲をカバーしたもので、竹澤が同ドラマプロデューサーからの熱烈なオファーを受けて実現したものだ。
今回、竹澤にインタビューを行い、オファーを受けた時の心境やカバー曲に込めたこだわりなどを語ってもらった。
ドラマの主題歌というオファーを受けた時の感想は?
「Goose houseを辞めて1番最初にいただいたお話でしたので、純粋にただただ嬉かったですね。やはりグループを辞めて『これからうまくやっていけるかな』という不安と期待が入り混じっていた時期でしたので、ドラマの主題歌というお話は私に希望を与えてくれました」
指定された曲をカバーするということへの心境は?
「シンガーソングライターとしてやってきた人だったら抵抗がある方もいるかもしれないですが、私はグループ活動の中でカバーをしていましたし、グループに入る以前から1人でカバーをしていましたので、“カバーする”ということ自体には抵抗はありませんでした。ただ、自分で選曲した曲とは違うので、『どれだけオリジナルの曲だと思ってもらえるくらいに仕上げられるか』というハードルに対して、『やってやるぞ!』という意欲が湧いて、燃えました(笑)」
曲のアレンジへのこだわりは?
「ドラマのイメージを大切にしながら、私が違和感なく歌えるようにアレンジャーさんと相談しながら協力して作っていきました。この曲はドラマで描かれる切なさや、誰もが共感する感情を後押しするという役割を担っていると感じたので、そういった役割を際立たせられるようすごく意識しました」
歌う上で意識していることは?
「原曲は男らしい感じでコントラストが強いので、そのコントラストの良さがより出せるように、私が出せる繊細さで聴き応えのあるものになればという思いで歌っています」
同ドラマにも出演されると聞きました
「ある1シーンに登場するラジオパーソナリティーの役なのですが、お芝居はほとんど初めてで本当に緊張しました。ドラマ出演の話を聞いた時は通行人などの端役くらいに思っていたのですが、台本を受け取ったらなかなかのページ数に登場していたので、『これは大丈夫かな?』ととても心配でした(笑)。練習の仕方も分からないですし、台詞の覚え方も分からないし…。本当に苦労してたじたじだったのですが、すごく新鮮な経験をさせていただきました」
共演した白石さんの印象は?
「撮影に臨むにあたって原作を全部読ませていただいていたのですが、白石さんは『本物の伊織ちゃんがいる!』っていうくらいキャラクターのイメージそのままでした。撮影の合間に雑談などもさせていただいたのですが、もう素の状態で伊織ちゃん!はにかむ表情とかもめちゃくちゃかわいくてこちらが照れました。同性ながら惚れましたね(笑)」
このドラマと共に始まる2019年の抱負は?
「2019年は旅に出ようと決めていまして、その旅を通して自分を見つめなおす修業の年になると思っています。グループ活動から始まって『こうなりたい』という確固とした目標がないままに自然と歌が仕事になってきた部分があって。独立しようと決めてからいろんなことを勉強して学んできました。自分に足りないものの中でも、他人に手伝ってもらうべきものと自分で努力するべきものの判別や、自分の良さをどこまで伸ばすことができるかなどが2019年の課題ですね。自分の中の何を肯定するかという取捨選択をして、ブラッシュアップしていく“活かす”年にしたいと思っています」
最後に視聴者の方にメッセージをお願いします!
「このドラマは、今まさに青春真っ只中の人にとってはいい教科書となるような内容ですし、青春を懐かしむ人にとっては束の間のタイムトラベルができる、すべての人に共感してもらえる作品だと思います。そんな“共感”を後押ししている主題歌も、最後の一音まで堪能していただければと思います」
文=原田健 撮影=皆藤健治
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