自分にないものを発見できた
――龍二を演じる高橋和也さんの印象はいかがでしたか。
高橋さんは大先輩で、今回ご一緒させていただけることがすごくうれしかったです。1話の撮影のときはとても緊張していましたが、撮影1日目の夜が激しくぶつかり合うシーンだったので、そこでお互いの距離も縮まったように感じています。私にもたくさん声をかけて下さいました。撮影している姿を1番近くで見させていただけたので、自分にないものをたくさん発見できました。
エンディングなど2人で道を歩いていくシーンでは、監督さんに「あとはアドリブでお願いします」というところがすごく多くて、最初は頭で「何言おう」と考えながらやっていたんですが、自然にテンポよく龍二と春子としてできるようになっていったのがすごくうれしかったです。
――本編でもアドリブがあるのでしょうか。
会話の中でのやりとりや、“ボロ宿”に対する高橋さんのコメントも結構アドリブが多いです。(高橋さんがリハーサルで)ボソっと言って、監督が「それ、本番でもお願いします!」ということもありました。
――アドリブは緊張しませんか。
最初はすごく緊張して、春子だったらどう言うかなということを考えてやっていたのですが、徐々に堅いものというか、余分なものなく自然にしゃべれるようになっていきました。高橋さんとの関係性や、スタッフさんの現場の雰囲気がすごく良かったので、そこに助けていただいた部分が大きいなと思います。