山口紗弥加が主演を務めるオトナの土ドラ「絶対正義」(夜11:40-0:35、フジテレビ系)が、2月2日(土)より放送される。
山口が演じるのは、絶対正義の持ち主であり“最恐主婦”の高規範子。
範子が中学生時代に門限を破った際、範子を探しに出た“いつもは法律を守る”母親が信号無視をしたところ、飲酒運転の車にひかれて死亡する。それ以来、範子は間違ったこと、法を犯すものを許さない“正義のモンスター”となった。
本作は、そんな範子が久しぶりに再会した高校時代の友人4人を翻弄(ほんろう)する心理サスペンスだ。
クランクイン後に行われた取材当日、山口は範子のトレードマークのおかっぱではなく、自前のロングヘアーで登場。
早速記者からそのことについての質問が上がるなど、本作の雰囲気とは正反対の和やかなムードで取材が行われた。
――今日はおかっぱじゃないんですね!
(最近は撮影でおかっぱスタイルが多いので)違和感がありますよね! おかっぱじゃないと自分でも何だか落ち着かなくて、おかっぱのウイッグ、自分で買おうと思って検索しちゃったくらい(笑)。
範子は、少しキテレツなビジュアルなので、不気味だとか、女子高校生のような髪形は似合わないんじゃないかとか、(服装が)真っ白過ぎて怖いとか、ある種の違和感を抱かれる方も多いかもしれませんが…。
監督からは“お鍋の妖精”と呼ばれていたり、なかなかかわいいところもあるんですよ(笑)。
取っ掛かりは何でもいいです。範子の「正義」というものを、ぜひ一度見ていただけたらうれしいです。
――先ほど台本を読ませていただきましたが、正直、範子に恐怖を覚えました…。
範子の主張は、正論だからこそ否定できないし、拒絶なんて許されない。範子自身がどこまでも潔白だからこそ、その「正義」は強迫観念となって相手を追い詰めるのかもしれません。正し過ぎて、息が詰まる。
私自身、撮影に入る前は、範子に得体の知れない恐怖を感じていました。窮屈なんですよね。余白がない。範子の正義には人間的な優しさや思いやり、道徳的な配慮が一切ないので、逃げ場がなくて苦しくなってしまうのだと思います。
それから、範子は、感情の幅がとても狭い人なのかなと。法律的に正しいか正しくないかで全てを判断してきたから、感情は必要なかったのかも。むしろない方が楽だったのかもしれません。
だから、誰かの思いをくみ取るとか、共感するとか、そういうことが苦手な人なんじゃないかな、と。
「私は正しい!」と、絶対の自信と、誇りを持っていますし。主観的な範子には、自分の愛する「正義」を押し付けるより他の方法がないのかな、とも思います。
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