――範子という女性をどのように演じ、視聴者にはどのように感じてもらいたいですか?
私は、範子の「正義」を疑いなく信じ、演じる。それだけです。範子の言葉は常に正論ですが、これがあるべき正義の姿ではなく、ある一つの正義として、こういう側面、考え方もあるよね、と捉えていただければ。
もちろん良質なエンターテインメント作品を目指しているので、正義に取りつかれた範子が、どんな「正義」で人々を追い詰めるのか、追う人間と追われる人間の心理戦を楽しんでいただきつつ、その中で、何かを社会全体に訴えることができるような、力強い作品が作れたらいいなとも思っています。
――最後に、本作にちなんで、山口さんにとっての“正義”や“マイルール”はありますか?
私にとっての正義は、誠実であるということです。
マイルールは自分の中ではこれといってないんですよね。朝、起きたら一番に歯磨きをする。これくらいです(笑)。その時の役柄によって変わることが多いです。
今だったら…、朝の歯磨き後、白湯を飲んで、範子の声のチューニングです。監督が、声の質感やトーンにとても厳しい方なので(笑)。白湯を飲むのは、その日の自分の状態を知るためです。
範子の「健全な精神は健康な体に宿る」という考えにも通じます。
それから、少しアレルギー体質なところがあるので、加工食品は極力、口にしない。
でも、1年に2回くらい、ご褒美としてカップラーメンを食べます(笑)。普段我慢してるから、余計に美味しいんです。だから、マイルールはバランスを取るということですかね。
体のことを考えたら、アレルギー食品なので絶対に口にしない方がいいんですけど、それがストレスになってしまって。眠れないほどに食欲が爆発した時なんかは、アレルギーの薬を飲んで、そういうものを口にします(笑)。
自分が心地よい状態でいるのが一番。あまりルールを作り過ぎず、心と体、頭の中まで、常に自由な状態でいられるようにバランスを取っています。
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