――「不思議の国のカンタータ」には、ホームの劇団4ドル50セントを離れての出演で、しかも、メインキャストの1人です。
驚きました。「私ですか!?」って、聞き返しました。乃木坂46さんの舞台に出させていただいたことはありましたが、秋元康さんの劇団所属な以上、オーディションを受けないと他の舞台には出られないと思ってたんです。
――劇団員は実力があればどんどん外からオファーが来ますよ。キャリアの浅い中で指名を受けたということは、目に止まるものがあったんじゃないでしょうか。
自分ではどこを認めてもらったのか分からないくらいです(苦笑)。でも、すごく嬉しかったですし、呼んでいただけたからには自分の出せる以上の力をこの舞台に捧げて、少しでも「本西で良かった」と言ってもらえるように頑張りたいです。
――本西さんは「カンタータ」でどんな役を演じるのでしょうか?
私が演じるのはオリビアという見世物小屋カンタータの一員です。自分に対しても周りに対しても厳しい子で、台本の始めに「自分のことがとにかく一番」というようなことが書いてあったんですが、読み進んで、稽古をしていくうちにだいぶ印象が変わってきました。本心を出さないだけで、オリビアはカンタータの仲間が大好きなんだなって。ツンデレですね(笑)。私はそう感じました。
――稽古での感触はどうですか?
劇団のメンバーとやるのとは全然違いますね。劇団の中では相手の癖も間合いも分かっている安心感みたいものがありましたけど、ここではそういうのが全くなくて。こういう演じ方があるのかと、自分の引き出しが広がっていく実感があります。
怒るという演技1つとっても、声の乗せ方で全く違うお芝居になって、劇団の中では声でのお芝居というのをあまり感じたことがなかったので、とても勉強になっています。作品の柱の1人として立てるのも初めての経験で、ここで学んだことをしっかり劇団に持ち帰らないといけないですね。
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