一生懸命やったんだからいいんじゃないかな
――ご自身の出演作はご覧になりますか。
何度も見返すことはしませんが、見ます。あと、昔やった作品が再放送しているときは、見て「ああ懐かしいな、若かったな」と思います。
――「ここをこうしておけば良かったのに」と思うことはありますか。
そういうのはありません。恥ずかしさもないですし、その時の自分がそういうふうに思って、一生懸命やったんだからいいんじゃないかなと思います。もちろん、拙いところがあると思いますし、振り返れば「こうやっておけばよかった」というのはあるのかもしれませんが、「その時の僕が思ったんだからいいんじゃないかな」とは思います。
――お話を伺い、すごく自然体でいらっしゃるなと感じました。そういうふうに心掛けておられるのですか。
15歳から(芸能界に)いるのでこれが自然なんです。仕事なんですけど、仕事と思っていないというか…、ビジネスじゃないというか。お金のためにやってきたものではなく、楽しんでやっていて、自然と仕事というものにつながっています。
――矢野さんは加東さん(丸山隆平)を慕っているという役どころですが、ご自身が慕っておられる方はいらっしゃいますか。
音楽を一緒にやっているメンバーです。このセクションはこいつが長けているよねとか、ここは僕に任せろみたいなものがあります。バンドのメンバーは、慕っているというより、尊敬しています。