――その中村さんが想像された“山下の非”とは?
多分、山下は言葉や感情がストレートな分、その過程にある気持ちや感覚的なニュアンスをあまり言葉で表現してこなかったんだと思います。だからこそ、言われた相手はきつく感じてしまうし、嫁とうまくいかなかった理由もそれなのかなと。少なからず自分にもそういうところがあるので、そういう意味では自分が山下を演じているからそうなったのかなという思いもありますね(笑)。
――でも、山下は正々堂々と恋愛を戦っていて、恋のライバルであるほかの2人をアシストするシーンも。どういった理由で山下はそういう言動に出たのだと思いますか?
それは山下の曲がったことが嫌いな性格が影響していると思います。多分、彼の中にはスポーツマンシップ的なところがあるんでしょうね。山下は設定的には元ヤンですが、僕は元ヤンだと思って演じていなくて、それこそ裏でこそこそするぐらいなら、「俺はこいつのことが好きだ」と宣言すると思うし、恋のライバルである雅志や匡平に対しても「俺も順子に惚れたから、一緒に頑張ろう」と言うのではないかと。
――それを含めて山下は元ヤンとか関係なく、真っすぐで男らしい男ですね。
そうですよね。それこそ、原作(持田あきによる同名漫画)に出てくる山下がめちゃくちゃカッコいいんですよね。なので、山下を演じるには男らしさが重要だと思っていましたし、大人の男という意味でも、雅志と匡平と違う魅力が出せればいいなと思っています。
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