そんな流れの中、今回スタートしたVJP。初配信を前に19日に行われた記者会見では、SHOWROOM代表・前田裕二氏が今回の取り組みの“新しさ”について語った。
「インターネットの本質である“リアルタイムコミュニケーション”、双方向性をジャニーズのコンテンツに掛け合わせていくことが、今回すごく革新的で大きなことだと思っています」(前田氏)
誰かが発信したものに別の誰かが反応し跳ね返す“双方向性”こそ、インターネットが楽しさを生む本質のひとつだ、という前田氏。その“双方向性”をアイドルとファンの関係性に重ね合わせ、さらにインターネットならではのリアルタイムのコミュニケーションを生かし、より強いものにするのが今回のプロジェクトのポイントとされる。
さらにもう一つ、前田氏によればこのプロジェクトはジャニーズとのタッグであるところに大きな意味があるという。
「今回はバーチャルアイドル領域でヒットを生んでいこうというだけでなく、ジャニーズ側にその盛り上がりを還流させることが大きな目的だと思っています」(前田氏)
VJPでは、ジャニーズ史上初のバーチャルアイドル・海堂と苺谷による楽曲展開や、リアルなライブ会場に2人が登場してのコンサートも想定しているという。
世界中どこにいても、ライブ会場やスマートフォンの画面を通してパフォーマンスを見ることができる――そんなバーチャルコンテンツの強みを生かして「ジャニーズのコンテンツの可能性を世界に向けて最大化していきたい」と前田氏は構想を語った。
これまでインターネットの世界と明確に距離を置いてきたジャニーズ事務所は、SHOWROOMのタッグによって、インターネットの世界で新たな一歩を踏み出した。海堂と苺谷に与えられたミッションは「インターネット(SHOWROOM)での配信を通し、新しい時代のアイドルとしてのスキルを学ぶ」だが、それはそのままジャニーズ事務所の挑戦でもある。
インターネットの力を使い、アイドルとファンの双方向性に新たな可能性を模索するVJPが今後どのような展開を見せていくのか、興味は尽きない。
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