オフィシャルレイヤーの先駆けだったラグナロ娘。
――現在、えなこさんのプロデュースを行っていますが、コスプレへの理解が広まっていく流れで仕事も増えたんじゃないでしょうか?
それはあります。公式コスプレイヤーというのもお馴染みになりましたから。昔はタレントがオタクの知識を持っていても、事務所がその仕事を取る術を持っていなかったんですよね。皆さんが思うほど芸能と、アニメ、ゲームの業界に接点がなかったんですよ。
向こうから指名が来ない限り仕事に結びつかないという時代で、そもそも起用がオタクかどうかは関係なかったですね。しょこたん(中川翔子)がそこを開拓してくれて、オタク知識の番組が増えてきて、芸能人にもそういう仕事ができる人がいると知ってもらえたと思います。ブログが流行りだした時期でもあって、自分の「好き」を発信できるようになったのも良かったと思います。
――乾さんが起用された「ラグナロクオンライン」(PCゲーム)のイメージガール(2003年)は?
ラグナロ娘。ですね。たまたま、当時入っていた事務所でオタクのゲームをできる女子を探しているということで、ラグナロ娘。を始めることになりました。多分、ラグナロ娘。がオフィシャルレイヤーの先駆けだと思います。ただ、あの頃は良いカラコンはないし、ウィッグは高いしで、とにかくお金がかかってました。今は手頃な値段で良いものが手に入るので、レイヤーに優しい時代になったなって感じます。今の知識と仕事力を持ったまま、17年若返りたいです(笑)。