コスプレ好きの方、私のところ、大歓迎です!!
――今期イチ推しは「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」。これもジャンプ作品ですね。
「ジョジョ」良いですね。「ジョジョ」というとだいたい2部か3部が推されますけど、私はシリーズの中でこの5部とブチャラティが一番好きなんですよ。最初に登場した時には、汗の味で嘘をついているか判断しているとかめっちゃヤバい奴じゃん!と思っていましたが、話が進み、主人公のジョルノがブチャラティチームとして活動していく中で、彼が見せてくれる決断力、判断力のあるところを見ていると、ついていきたくなる上司じゃないですか。覚悟の持ち方が素敵で、ブチャラティになら命を預けてついていくというのが分かります。
なので、私もそういった上司でありたいと(笑)!! 基本そういうところは漫画やアニメから学びますよね。「ジャンプ」でいう、「友情・努力・勝利」みたいな。なので、私の人生というか、生き方を決めてくれたのは紛れもなく漫画のキャラクターたちですね。
そして、もう皆さん言っていることなので今さらではありますが、「ジョジョ」のアニメシリーズはとても奇麗で多くのファンを唸らせるくらい素晴らしく、女性でも見やすいと思うので、ぜひ1部から見ていただきたいですね!
あと、今期ではないんですが、4月放送の「フルーツバスケット」にはものすごい期待をしています。「フルバ」世代なので、全編アニメ化というパワーワードはたまらないですね。昔、「フルバ」の制服持ってましたもん。透くんの優しさに浄化されたい(笑)。実際どうなんですか? エピソードカットなしですか?
――どうなんでしょうね(笑)。
「フルバ」は泣けるエピソードばかりなので、カットせずに見せてほしいですね。
――キャスト刷新にはこだわらないんですか?
それはそれで良いと思います。昔の作品の方が良かったという人は、昔のを見れば良いと思います。ちょっと違うかもしれませんが、「聖闘士星矢 セインティア翔」(Amazonプライムビデオ、2018年)も瞬が女の子に変更されたじゃないですか。それはそれで見たいなと思いましたから。
――肯定派なんですね。
肯定というより、否定はしないという感じですね。やっぱり「え!?」ってなりましたから。瞬は女性のような容姿で、心も優しくて戦うことなんてできそうにないのに、いざ戦えば強い気持ちをもって挑む男の子じゃないですか。それが瞬という男の子の魅力だったのに、女性になってしまうと受け止め方が変わってしまいます。だから、原作の「聖闘士星矢」とは完全に切り離して、これはこれ、という作品だと思ってます。
それにしても30年以上経ってる中でまたアニメ化というのはすごいですよね。これで新しいファンがまた生まれるだろうし、偉大な作品だなと思います。
――アニメオタクであることを仕事に結びつけた先輩として、アニメ好きのこれからの人たちに伝えていただけることはありますか?
仕事に繋げたと言っても、私はお仕事だからという意識でアニメを見たことがなく、ただ好きというだけ楽しんでいたんです。「好きこそものの上手なれ」というように、見たいものを自分の好きなように見れば良いし、好きな気持ちで語れば良いんです。それが人を惹き付けるし、仲間を呼ぶと思います。
共感していただけることが増えれば、それから仕事に結びついていくことにもなると思います。仕事にしたいからアニメを勉強するのでなく、アニメを好きだという気持ちを大事に勝負してほしいと思います。コスプレ好きの方、私のところ、大歓迎です!!
【“アイドル×アニメ”インタビュー!吉田早希「お前に何ができる」と言われた不遇の10年 に続く。同記事は3月5日(火)朝7時配信予定】
取材・文:鈴木康道