――原作を読まれた感想を教えてください。
いわゆる“日本の技術”を守っていかなければならないという説得力を、すごく感じる作品だと思いました。中小企業が舞台になっている話なので、外資とのたいじが面白さだと思いますし、町工場の技術を芝野が必死で守ろうとしているところも見応えがあると思います。
――出演を聞いたときの心境は?
真山先生が描く社会派ドラマは、内容にもリアリティーがあります。年齢など原作とは異なる設定もありますが、原作ファンが多くいる作品ですので、ファンの方にも納得できるような作品になったらと思いながら撮影に臨みたいと思います。
――玉木さんから見た芝野健夫とは?
芝野は基本的には真面目な人間だと思いますし、原作に「世の中には時々信じられない巡り合わせがある。芝野は年齢を重ねる中で、一見偶然にしか見えない巡り合わせでも必然と考えるようになった。その必然は無視してはならない」とあるように、全てを受け入れていくようなところがある。物事に関してのこういう考え方が彼のベースになっていると思います。
信念を心に持ちながら…また人に寄り添える人だと思うので、優しさも持ち合わせながら、この役を生きられたらいいなと思います。
――今回の役を演じるにあたり役作りや準備したことはありますか?
何かを体得しなければいけない役柄ではないので、役作りや準備は特にしていません。大切なのは、共演する方々とのセッションだと思うので、そのセッションの中で一番リアリティーある着地点はどこか、ということを探りながら、皆さんと一緒に作品を作っていくことを楽しみにしています。
共演者には久しぶりの方も初めての方もいるのですが、今からすごく楽しい現場になりそうな予感がしています。
――読者へのメッセージをお願いします。
このドラマは家族、町工場など、地に足が着いた人たちの“これから”をしっかりと見届けられる作品になっていくと思います。いざ自分の家族が同じような状況になったときにどうすればいいのか、自分に置き換えられる状況もたくさんあると思います。その中で何を守っていくべきなのか…そんなことを想像しながら見ていただけると面白いのではないかと思います。ぜひ幅広い世代の方に見ていただきたいですね。
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