SEKAI NO OWARI、約4年ぶりのアルバム「Eye」と「Lip」に込めた想い

2019/03/01 18:18 配信

音楽

レコーディングには強力な“応援団長”がいました(DJ LOVE)


【写真を見る】「『Eye』と『Lip』の2つがあって、ようやく成立するんじゃないかと思った」とFukase撮影=西村康


――前回お話をうかがった際、Fukaseさんはそれこそ「RAIN」の歌入れに3日間かかったとお話しされていましたが、今回それを上回るような難しい楽曲はありましたか?

Fukase:「RAIN」も大変だったことは覚えてますけど……「サザンカ」も本当に大変で。

Saori:「千夜一夜物語」(『Lip』収録)もね。

Fukase:あ、「千夜一夜物語」。一番大変なんですよ。

Saori:歌が大変なんだよね。

Fukase:この曲、歌ってるとすごく楽しいのに、楽しく歌うとイメージに合わなくなっちゃうんですよ。だから、すごく抑えて歌わなくちゃいけなくて。楽しんじゃいけないから、難しいんです。しかも、歌詞が長い上に、あまり同じフレーズを繰り返したりしないから、ずっと歌詞に寄り添わなきゃいけなかったので。正直、これはちょっと録りきれないかなっていうくらい、一番大変でしたね。

――今作ではNakajinさんも「ドッペルゲンガー」(『Eye』収録)と「Goodbye」(『Lip』収録)でメインボーカルを務められていますが、いかがでしたか?

撮影●西村康


Nakajin:僕はそんなにメインボーカルの経験があるわけじゃないから、やっぱり自信もないし、すごく不安で。Saoriちゃんにディレクションしてもらいながらだったんですけど、Saoriちゃんがいいよって言ってくれても、本当に大丈夫かな? これでいいのかな? 俺、もうちょっとできたらどうしよう……とか思ったりしながらの歌録りでした(苦笑)。

Fukase:もうちょっとできたらどうしようって、自分の可能性に対して?

Nakajin:うん。妥協なくやりたいなぁって気持ち。だから、Saoriちゃんすら疑うじゃないですけど(笑)。

Saori:でも、すでにぶっ続けで7時間とか、私もオーダーを出してるんですよ。それでも、まだ……って言って。

Nakajin:普段のFukaseくんの心労を身をもって感じました。歌録りが終わった後、スタジオから逃げましたもん(笑)。

Fukase:頭皮が疲れる感じがするよね。

Nakajin:ああ〜。疲れる。何か、喉を使うから喉が疲れるのかなと思いきや、そうではないんだよね。

Fukase:かなり精神的にハードだもんね。DJ LOVE:とはいえ、今回はSaoriさんの子供という強力な応援団長がいたから、レコーディングは割と円滑に進んだんだよね。

Saori:そうそう。みんな溺愛してくれていて。私の子供が来てる日は、Fukaseくんも歌録りを頑張れるっていう。

Fukase:僕も呼んでほしくて。

DJ LOVE:いないと、何で今日はいないんだ!ってね(笑)。

Saori:最近は1人でスタジオに行くと、必ず「今日は1人なの?」って言われるようになりました(笑)。